強姦、流血、処女喪失。 衝撃に目が眩み、視界に色が戻りかければ次に脳天まで裂けるような痛みが全身に走った。 「ぃっ、あ、ひぃっ、やだ、紀平さ、抜いてっ!抜いてくださいぃっ!」 無理矢理押し拡げるように捩じ込まれる硬いそれは先日突っ込まれたディルドとは比べにならないくらいの質量で、体ん中を圧迫され堪らずえずいた。 涙が滲み、視界が歪む。 挿入されるそれから逃げるように棚を掴み、その体勢のまま背後から捩じ込まれ反動で揺れた棚からまたAVが落ちた。 足元に散乱するそれらを拾う余裕すらない。 「…っんー、やっぱキツいなあ。あとで薬塗ってあげるからちょーっと我慢してね」 いいながら、力を抜くように息を吐く紀平さんは俺の腰を優しく撫でればそのままぐっと腰を進ませた。 「っぃ、あ゙ぐ……ッ!」 みちみちと左右に押し拡げられる内壁。 どっかが切れたような音がして、内壁を擦られればピリッと鋭い痛みが走った。 こらえるように俯き歯を食いしばれば、満足そうに笑った紀平さんは一気に腰を進ませてくる。 「あ゙ぁっ、は……っ、やだッぁ、ひっ、きひらさんっ、やだ、ごめんなさいっ、ごめんなさっあ、も、動かないでっ、紀平さんっ!紀平さんっ!」 血でも出てるのだろうか。 乾いていたはずの内壁はぬるぬるとぬめりを帯び始め、それを助けに紀平さんの性器は俺の意思に構わず奥まで入り込んでくる。 裂けるようなケツの痛み。 男相手に突っ込まれてるという恐怖。 そしてなにより、熱に侵され高揚するこの胸が恐ろしくて堪らなかった。 目を細め顔を歪め泣きそうになりながら懇願すれば、ねじ込むように乱暴な動作で根本まで挿入させる紀平さんは「ごめんね、かなたん」と嗚咽する俺の頭を優しく撫でる。 さっきとは違う、どこか申し訳なさそうな優しい声に全身の緊張が僅かに弛んだ。 「紀平さ……」 そう振り向き、止めるよう説得しようとした矢先だった。 「…すっげー興奮してきちゃった」 色っぽく頬を赤らめた紀平さんはそうやけに真面目な顔をして呟いた。 もうほんとやだこのひと! |