腹ペコ狼 「着替えって……おいっ!」 言いかけた矢先、思いっきりたくし上げられた服の裾にぎょっとした俺。 思わず四川の腕を掴む。 「なに脱がせようとしてんだよ…っ!」 「だから手伝ってやるって言ってんだろ」 「いらねえから!」 「うるせえな、遠慮してんじゃねえよ」 「ちょっ、うわ!」 半ば強引に脱がされそうになって、慌てて俺は服の裾を引っ張った。 ケツが丸見えになろうが意地でも脱ぎたくなかった俺はぐぐぐと服を引っ張る。 思うようにできず、不機嫌色を強めた四川は「おい」と唸った。 「手、離せ」 「い…やだ…っ!」 「ったく…なに期待してんだよ」 馬鹿が、と小さく吐き捨てた四川はパッと服から手を離した。 引っ張ってくるものがなくなり、いきなり軽くなる服にびっくりして後ろを振り返ろうとしたときだ。 履いていたズボンを下着ごと脱がされる。 |