魔王召喚



(???視点)


酷くだるい体の異変に気づいた時には全て手遅れだった。

この原田家のご長男、未奈人様に仕えるようになって数ヶ月。
いつも葉瑠佳様の椅子にされたりコーヒー炊いたり床を磨いたりとなかなかそれらしいこともできずにもしかしたら自分は葉瑠佳様の言うとおり役立たずの愚図豚野郎なのかと思い始めていた矢先、初めて未奈人様から頂いた佳那汰様の世話役件監視というありがたい仕事を遂行中、なぜか
眠っていたらしい自分は下着一枚で倉庫の中に転がされていた。
もちろんそこに佳那汰様の姿はなくて。

やられた…っ!

なにかあったときのため、靴の底に仕込んでいた通信機を取り出した自分は慌てて未奈人様に連絡を入れることにした。



mokuji
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