長編"比翼の鳥" 59〜77UP 播種期編開始
2015/04/08 18:32

今回は古代エジプトと中東の文化をまぜまぜして色々捏造しました、すみません。
登場した小物がいつになく多かったので、解説的なものをば。


・香油塗り。
ヒリヒリお肌への香油塗りは古代エジプトで実際日常的にあったようです。
ツタンカーメン王に香油を塗るアンケセナーメン王妃の装飾品とか有名ですよね。

・砂パン。
古代エジプトでは太陽光でパンを発酵させたため、パンに砂が混入していたそうな。
なんかマズそうですが、ミイラを見るに砂で歯槽膿漏になってまで食べていたようなので、美味しかったのだと思います。

・軍吏長の女子からのモテっぷりは宝塚効果です。
宮殿でもせめて、給仕の皆さんには優しくしてもらってるといいなー軍吏科。

・シストラム。
シストルムとも。古代エジプトの神聖な楽器。神様に捧げたり神様を呼び出したり神様が持ってたりする楽器です。
なんか青銅製のパチンコにじゃらじゃら鉄棒付けたような形。
博物館で再現CD聞いたことがありますが、神社の大鈴の音を研ぎ澄ませたような音がします。

・真名を明かさぬ太陽神。
古代エジプトの信仰では、神様は本当の名前を誰にも明かさないとされていました。本当の名前がバレると、相手に支配されちゃうそうな。
太陽神ラーなんか典型で、真の名前を孫娘に言っちゃって首根っこ掴まれてる状態です。

・お祭りの儀式は古代エジプトで実際にあったもの。
悪蛇アポピスの目玉に見立てた球ををファラオが打って、遠くに飛ばせば飛ばすほどおめでたかったそうな。

・アスィールとかカバブとかターメイヤとか。
ここら辺は中東の屋台グルメ。軍吏長のグルメレポ感半端なかったと思われますがすみません、彼女食べるの大好きなので。
葦ストローといい葦ペンといい、葦は古代エジプト便利アイテムです。
ターメイヤはソラマメとハーブのコロッケ。エジプトのアレキサンドリアの郷土料理だとか。アレキサンドリアといえばクレオパトラですね。

・手拭い。
軍吏長も成長したのか、ハンカチを持ち歩くようになった様子です。
ビビ様のお口拭って差し上げられて良かったね軍吏長! オカンペルさんも感心するでしょう。

・トカゲ。
すみません趣味出ました。
『フトアゴヒゲトカゲ』か『トゲオアガマ』でググっていただくと大体どんなトカゲか想像できると思われます。下の写真は我が家のフトアゴの幼体。ブサイクですがお目目がくりくりしてて可愛いですよ。うちにもフトアゴは二匹います。小松菜が好物です(どうでもいい)


・ラバーバ。
一般にラバーブといいます。古代エジプト時代からある中東諸国の伝統的な楽器。リュートの仲間らしい。アジアにも広く分布してるそうな。
なんかアラビアンな音楽だなーという弦楽器の音色はたいていラバーブかも。
弓を使う場合と指で弾く場合があって、確か古代エジプトの壁画では弓使ってたよな…という曖昧な記憶。

・悪しきもの。
ここら辺エジプト神話から引っ張って来て弄りました、すいません。
夕焼けが赤いのは、上でも紹介した悪蛇アポピスの血です。夕暮れ時は軍神にいつも成敗されてる。古代エジプトに竜という概念があるのか微妙なのですが、一応大蛇の延長線上としてあったようです。たいてい悪役。

・ラクダの丸焼き。
『ごめんな、マツゲ…』と思いながら書いた。
世界にはドエリャー食べ物が本当にあるんですよね。ラクダの詰め物の丸焼きは実在します。中東の上層階級や一部民族で、大変おめでたい席にて出される料理だとか。
あっちの方では手掴みで食べるみたいですが、アラバスタにはナイフとフォークが普及しているようなので。
エジプト産のラクダは不味いらしく、インド産のラクダを使うそうですがまあそこは、まあ…
ラクダは車にも食べ物にもなる中東の便利生物です。ただ古代エジプトでは家畜化してなかったそうです。

・棗椰子のドライフルーツ。
棗椰子、と書いて"ナツメヤシ"と読みます。
中東だとこれのドライフルーツがすごくメジャーなオヤツだそう。デーツといいます。実食した私の先生曰く、「甘さを超越して喉が燃え上がった」そうな。
熱い地方の人は汗かくのでとにかく食べ物が甘いですが、そんな熱所過激スイーツの代表。

・メフェカト石。
トルコ石の事です。古代エジプト語で青い石はだいたいメフェカトって言ったそうな。そんなお名前の神様もいたかな。
青い石が大好き古代エジプト人。トルコ石をわざわざアフリカからシナイ半島まで掘りに行ってたとか。
西方の女主人、ハトホル女神様の守護する石です。

・蜜蝋ケーキ。
今は食べられていませんが、古代エジプトでは王族の間でよく食べられていたそう。お墓でもよくお供えされたものが出土しています。
具体的にどんなものかは分からなかったので、想像です。
蜂蜜は古代エジプトだと王族だけの贅沢品ですが、文化水準がそれより高そうなアラバスタでは養蜂がもっと普及してそうだなと。
ナツメヤシのゲロ甘ドライフルーツ食べた後にこんな蜂蜜本体みたいなスイーツ食べるんですから、軍吏長というかアラバスタ全体で甘さへのインフレが起こってる。砂漠の国の性です。

・家紋。
ここではカルトゥーシュ的な物を想定しています。象形文字のような動物の絵に、周りをぐるりと綱で囲んだシンプルな紋様。


今回すごく軍吏長のグルメレポ感半端なかったですね、空腹時に読まれた方申し訳ありません。
ちなみに管理人はお腹空いた時に読み直しして自爆しました。これぞ自爆飯テロ(黙れ)

閲覧いただき、ありがとうございました!




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