そんな俺に、先輩は、「なァ、早く答えねえと、じゃねえと俺が勝手に決めるぜ?」とにやりと笑う。

 うう……普通に考えたら、やさしく甘やかされるのがいいんだけど、でも、痛くて気持ちいいのも……。

 選ぶことができないのに、そんな俺を知ってるのか先輩はカウントを始めた。

 それに俺は慌てて答える。

「ぁぅ……え、っと」

「ああ。どっちだ?」

「……っ、い、痛くて、気持ちよくて……甘やかされたい、です。だめ、ですか?」

 だって、俺はどっちもがいいんだ。

 欲張りかもしれないんだけど、そう思って、正直に先輩を見上げたら……そこにはぎらついた目で舌舐めずりした先輩の姿が。

 その姿を見て、俺は思わず、「ひっ」と声を上げてしまった。

「……はは、欲張りだなァ、羽衣は」

「ひぅぅっ……ぅああ! い、たいぃっ、や、ん!」

「ああ? お前の望んだ通り痛くしてやってんだろうが。な? 気持ちいいんだろ、羽衣」

 乳首にぎりぎりと容赦なく噛みつかれながら、先輩が笑う。

 俺は痛みと気持ちよさにどうすることもできなくて、ただ痛みと快感に喘ぐしかない。

「――ひっ」

 そのうち、誰も触ったことないような場所に先輩が強引に指を潜り込ませてきた。

 ちょ!? いきなりそんなところ触らないでよ!

 抵抗しようとするんだけど、ぐりぐりと内部を弄られて、圧迫感と痛みに動くことができなくなった。

「いたぁいっ! や! せんぱっ……あっ、痛い、の!」

「ははっ、嘘つくなよ。……痛くて気持ちいいだろ? ほら、言ってみな、羽衣」

「やぁ! あっ、ぁ……いたい、のぉ」

 うう、先輩が言ってることは正しいけどさ、さすがに、口に出して気持ちいいなんて言いたくない。さっきおねだりしたじゃんとかは言わないでね。状況が違うの!

 でも、声を必死で抑えながら首を振った俺を相馬先輩が冷たい視線で睨みつける。

「羽衣……俺の言うこと、聞けねえのか? 痛くて、気持ちいい、だろ?」

「っ……ぅぁっ」

「おら、言え」

 ぞくっと背筋が震えて、ぼろぼろと涙が止まらなくなった。

 それでも顔を赤くしながら首を横に振るのに、先輩は許してくれなくて、「言え」と冷たい表情で口にするだけ。

 その視線と、痛みと快感に耐えきれなくなった俺は、ついに先輩の望む言葉を口にする。

「――ぁ、い、たくて……もちいい、です」

「あ? 聞こえねぇなァ。はっきり言えよ」

「っ……ぅぇ、い、いたくて、気持ちいい、ですっ」

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