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「っふ、ぅ……はっ、くぅ、み、つ」
「んんぅ、あっ! はぅ、こ、がぁっ……」
イかないように歯を噛みしめながら、腰をふりたくる狗牙。
僕は必死で突き上げ、中をかき混ぜてくる狗牙の動きに耐えきれず、びくびくと身体を震わせて精を放った。
「ふぅっ、くぁっ」
「っあ、ふぁ……はぁ、こ、が、ほら……動いて」
イッのと同時に思いっきり後孔を絞めてしまったんだけど、狗牙は気力でイかなかったらしい。
必死で我慢してる狗牙が可愛くて、僕はくすりと笑いながら、狗牙に動くように命ずる。
正直言って僕もすごく疲れてるんだけど、もう少し狗牙で遊びたいから。
狗牙は僕の言葉に泣きそうになりながらも、また腰を振り始めた。
泣きそうな理由はイケないからだろうなあ。僕まだイッていいって言ってないから。
「み、つ、ぅ……も、イキてぇ、イかせて、くれっ」
「っあん、ふぁあ、だ、めっ、まだ……っふ、だめ」
「ぅぐっ、ぅっ……みつ」
頭の中はもうイキたいということでいっぱいらしい、僕の可愛い狗牙。
みつ、みつ、と僕の名前を呼び、解放をねだる。
それでも僕がだめ、と言うと、狗牙は目じりに涙をため始めた。
それが可愛くて僕はさらに後孔を締め上げる。
まあ、そうすると僕にもかなりダメージがあるんだけどね。
狗牙は涙をため、歯を食いしばりながらも、僕から与えられる強い快感に耐えている。
狗牙の動きに僕自身が耐えきれなくなった時、さすがにもういいか、と僕は狗牙の首に手を回して。
「――狗牙、いい、よ」
「っ! み、つ……ふぅ、みつ!」
「ああんっ、ひぅっ……あ、ぁあっ、ちょ、はげ、しぃっ」
僕から許しが出た途端、止まらなくなったみたいに激しく腰を突き上げかき回し始めた狗牙。
僕はそんな狗牙の動きに頑張ってついていきながら、狗牙の身体を引きよせ、その首に歯を立てた。
衝撃にぶるぶると腰を震わせる狗牙の動きに合わせて僕も後ろを絞めつけて、そのうち、狗牙も僕も耐えきれなくなって、二人一緒にイッてしまっていた。
「あぁあっ、あー……ふぅ、ぁ」
「くぁっ、ふ、くぅ」
重なり合いながら息を整える。
僕は覆いかぶさっている狗牙の頭を撫でてやると、狗牙に告げた。
「はぁ、お風呂、入んなきゃ。連れてって?」
「……ああ」
狗牙は僕の中から自身を抜き、僕をお姫様抱っこして仮眠室の中にあるシャワールームに歩き出した。
生徒会室にシャワールームってむだだと思ってたんだけど、こういう時に便利だよね。
中に出された狗牙の物を掻き出しながら、そんなことを思っていた。
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