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「ぅぐっ……いたっ」

「なに勝手に動いてるの。だめだって言ったでしょ、お前はそんなことも聞けないの?」

「っ……だって、俺も」

「だって、なに? 僕のこと舐めたかったって? 少しも我慢できないなんて、お前すごく変態なんだね」

 睨みつけながらそう言い、僕は狗牙の乳首をぎりっと抓る。

 狗牙は、「いぁっ」と痛みに声を上げたけど、下の物を触ってみるとやっぱり反応してる。

 ドMには気持ちいい刺激にしかならなかったみたい。

 僕は泣きそうになりながら僕を見上げる狗牙にふうっとため息をつくと、鷲掴みにしてた髪をやさしく撫でた。

「ふふ、そんなに舐めたいの? 僕の身体」

 そう言って、一つ一つ見せつけるみたいにして服をゆっくりと脱ぎ捨てた。

 裸になって狗牙に跨ると、狗牙は僕を凝視して喉を鳴らす。

 僕はそのままこの間みたいにお尻で服の上から擦ってやった。

「ぐ、ぅ……ふ、はっ」

「んぅ、ぁ、はぁ、あっ……ちょ、っと、ん、大人しく、ふあっ」

 そのうち耐えきれなくなった狗牙が僕のことを下から突き上げ始めた。

 ただでさえ強く擦りつけてるのに、その上突き上げるなんて絶対痛いと思う。


 僕は狗牙が、イキそうになるまでその行為を続けた。

「――っイクッ」

 そう狗牙が言って、身体をぶるりと震わせたその瞬間、僕は動きを止めて、狗牙の腰を両足で挟み込んだ。

「なんで、止めるんだ」

「まだイッちゃだめ。……どうせなら僕の中でイキたくない?」

 甘く囁いてやる。狗牙はごくりと喉を鳴らすと、恍惚の表情で頷いた。

 そんな狗牙に笑うと、僕はまた言葉を発する。

「でも、僕の中に入れるんなら、僕がいいって言うまでイッたらだめだよ?」

 僕の言葉に狗牙は素直に頷く。

 僕はくすりと笑って、狗牙の上からどいた。そして仮眠室の中を見渡す。

「どうしたんだ?」

「ん? なにか軟膏でもいいから、ほぐすのに使えるようなものないかと思って。なんかないの?」

「別にいらねえだろ。俺が舐める」

「いやだよ、僕が。もう舐めさせないから」

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