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イヌは快感が強すぎたのか、僕の身体の上に崩れ落ちてきた。
それでも僕は身体を揺すり続けていたんだけど、僕の身体の上で身体を震わせ小さく喘ぐイヌを反対に押し倒して、いわゆる騎乗位の体位を取った。
こっちのほうが動きやすいし、イヌの可愛い顔が見やすいから。
「ん、ふあぁ、んぅ、どう? きもちい? あぁっ、んん」
「っ……くっ、っ、っん、はっ」
「ああっ、ん! ふぅ、ねぇ、んっ……答えて、よ」
「ふぅっ、は、すげ、いいっ、くっ、みつ!」
答えないイヌに、僕は乳首をきつく捻り、後ろをぎちぎちに締め上げてやった。
イヌは身体をびくびくと震わせる。
そして無意識なのか、イヌも下から腰を突き上げ始めた。
「っあぁ、あんっ、ちょ、動いちゃ、ひぁ、だめ、ぇ」
「はぁっ、んっ、く! みつ、ふぅ、みつ!」
聞こえてないのか、イヌは僕の腰を掴み、腰を突き上げる。
快感と吐精感で動けなくなっていたはずなのに。
僕はイヌの動きを止めようとするんだけど、快感を追い始めたイヌにはなにをやってもむだだった。
どんなに僕の中に精を放とうと、イヌは動きをやめようとしない。なにお前、俺様なだけじゃなくて絶倫だったの?
「ひあぁ、あ! あぁっ、ん、ぅ、ふぁ」
「ん、く、ふぅっ、は」
いいところを擦られ続ければ、イクのなんて耐えられるわけがない。
でも、リードを許したまま終わるなんて、僕のプライドが許さない。
だから、最後にがりっと血が滲むくらいつよく首に噛みついた。
その刺激に耐えられず、イヌは身体を跳ねさせると、「くぁっ……」と僕の中に射精した。
「――っ!? あぁん、ひぅっ……ぁあ!」
イヌが身体を跳ねさせた瞬間、今まで来たこともないような場所にイヌが入ってきて、一番奥に射精したことで、僕も身体をふるわせてイッてしまっていた。
身体が崩れ落ち、僕はイヌの身体の上で息を整える。
イヌは僕から抜かずに、僕の背中に腕を回した。
まるでもう絶対離さないとでも言うようなそれがいとしくて、僕は少しだけ上半身を起こし、イヌの頭を撫でてやった。
それに嬉しそうに笑うイヌはまあいいんだけど、とりあえず、早くお風呂に入りたい。
僕がイヌに、連れて帰るように命令すると、イヌは嬉しそうに尻尾を振っていた。
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