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 だめだって言ってるのに、イヌは舐めることに集中しているせいか、僕の声が届いていないらしい。

 顔をどかそうにも、まだ扱かれ続けているし、力なんて入らない。

「ひ、ぅ、ぁあっ、イ、イクッ、やぁ……あ」

 僕がイッてもイヌは一生懸命になりすぎて気づいてなくて、イッたばかりのそこを扱かれ続けた。

 たしかにほぐせとは言ったけど、やりすぎだよ。

 そしてイヌは僕の後ろがふやけるまで舐め続け、僕は抵抗することもできず、喘がされた。

 そのうち舐めながら指で弄られてたみたいだけど気づかなかった。すごく不覚。

「――ふ、はぁ、は……っ」

「は、道、もういれていいいよな?」

「っ!? ちょ、まっ……あぁあっ」

「は、く、ぅ……すげっ、いい!」

 いくらぐちゃぐちゃになってるからって了承も得ずにいきなりつっこむかなあ。

 というか一体いつズボンの前をくつろげたんだか。ほんとに駄犬だったのかなこのイヌは。

 僕の乳首を舐めながら夢中になって腰を振るイヌに、僕は喘ぎながらも考える。

 なんかイヌにリードされてるっていや。

「あんぅ、ふ、は、っあ……くぅ」

「は、ふ、道……っい!?」

「ふぁ、ん、ちょっと、さっきから、んあぁ、ん……調子、乗り過ぎ、ぁん、だよっ」

 僕は快感に浮かされながらも、またリードを握るべく、後孔に思いっきり力を入れた。

 そのままぐっぐっと断続的に力を入れていたら、「くうっ……は、ぅ」と身体をびくびくと震わせたイヌ。

 そして僕の身体の奥で放たれた熱い物。

 どうやらイヌはまたイッちゃったみたい。

 イヌのイキ顔はほんとに可愛くて色っぽくて、すごくぞくぞくした。

「ん、ぅ……な、んで、くっ」

「ん、ふあっ、んぅう、は、あ」

「ちょっ、待てっ……いっ、ん、くぅ」

 イッてるイヌを余所に、僕は力を入れたまま腰を上下に振りたくる。

 そうするとイヌが過ぎる快感に僕の腰を止めようとするんだけど、僕はそれを許さず、イヌの乳首に爪を立てた。

 どうやらイヌはセックスしてる時には攻めたいらしい。

 ドMのくせに生意気だよね。

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