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床に押しつけられ、目を瞬かせる僕。
さすがにいじめてるイヌに押し倒されるなんて想像しないでしょ?
見上げた先には欲に染まったイヌの目。
僕は焦りもせずに、にっこりと笑って、イヌに問いかける。
だって、飼い主がイヌに不安がる姿を見せるなんてありえないよ。
「どうしたの?」
でも肝心なことは聞かない。
イヌが僕になにを望んでるかなんてことわかってるけど、それでも僕はにっこりと笑うだけ。
イヌは僕の考えがわかったのか、目に熱を浮かべたままごくりと喉を鳴らした。
「……入れてぇ」
「ふふ、なにを? どこに入れたいの?」
「お前の、ケツに俺のを入れてぇ……っ、入れさせてくれ!」
「そんな言い方じゃだめだよ? ほらもう一回おねだりしてみて」
イヌは僕の言葉に羞恥で顔を染めながらも、おずおずと口を開いた。
普段の俺様がなりをひそめていて、ほんとに可愛い。
「……道の、お尻に、入れさせてくださいっ」
「で? 入れてなにしたいの。入れるだけでいいの?」
「ぁ、お、俺ので、道を、気持ちよく、させたい、ですっ」
言いながら感じてるのか、身体を震わせるイヌ。
あんまり可愛かったから、その身体を引きよせて、唇に噛みついてやった。
そして滲んだ血を舐めとりながらにっこりと笑って、「ふふ、いいよ」と言う。
「ちゃんとほぐすんだよ? わかった?」
「っああ」
「うん。いい子」
僕だって掘られるのなんて初めてだから、イヌに前もって言っておく。
イヌは僕の声を聞くと、待ちきれないというふうに僕のズボンをパンツと一緒に脱がせた。
「ん、ふ、ぁっあ」
イヌをいじめてた時に勃ってしまった僕の物を扱きながら、イヌが僕の後ろに手を伸ばす。
最初は感触を確かめるみたいに表面を弄り、少しずつ指を埋めていく。
それでもやっぱりほとんど濡れていないそこには中々入らない。
イヌは僕の物を扱きながら、あろうことか僕の後ろに顔を近づけ、舌を這わせ始めた。
ちょっと、予想外なんだけど!
「なっ、ちょ……ぁん、やめっ」
「は、ふ……ん」
「あっ、だ、めって、んぅ、言って……っ」
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