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「……っ、ごめんなさい、道……っ」
普段俺様な僕のイヌ。
顔を真っ赤にしてるのがすごく可愛い。僕はそんなイヌの前髪をあげた。
僕の行動がなんなのかわからないイヌは、困惑したような顔をしてる。
「ふふ、いい子だね、僕のイヌは」
「――っ!」
曝されたおでこに柔らかいキスを送った。
そんな僕にイヌは目を見開き、その目を涙で潤ませる。
さて、躾が完了したイヌにはご褒美上げないとね。
まあ躾られたのはこの子の自業自得なんだけど。
でもやっぱり躾には飴と鞭が肝心だから。
僕はにっこりとイヌに笑いかけて、止まったままだった腰の動きを再開させた。
「っ! な、なんで……ぅぐ」
「なんでって、いい子なイヌにはご褒美だよ」
「がぁっぅ、は、い、痛いっ、ぐぁ」
「ふふ、気持ちいいでしょ? わかってるから」
イヌが痛いって言ってるのなんてもちろん無視だよ。
だってこの子にとっては痛い=気持ちいいだからね。
ご褒美だもん。
もっと“気持ちよく”してあげなきゃだめでしょ?
僕はほほ笑むと、腰の動きはそのままにイヌの胸元に唇を寄せる。
そしてさっき思いっきり抓ってやった乳首に今度は噛みついた。
「いっ! いたっぅ、ぐぅ……っ!」
ぎりぎりと噛みつきながら腰の動きを強く激しくしてやる。
痛みと快感に喘ぐイヌの痴態に、僕まで勃ってしまったけど、まあいっかとそのまま動きを続けた。
「っもう、イキそうだよ? ん、ぅ……ズボン履いたまま、イッちゃうの? あ、ふ、恥ずかしい子だ、ね」
「やめっ……ぅ、ぐ」
「ぁ、はっ、ふふ、やーだ。やめてあげない、んっ、よ」
自分の口から漏れる声を抑えながら、僕は動きを速めた。
イヌは痛みに喘ぎながら、身体をびくびくと震わせている。
そして僕がイヌの首元に強く歯を立てた瞬間、「ふっ、ぅ」と小さく声をあげてイッてしまった。
「ふふ、イッちゃったね」
にっこりと笑う僕に、イヌは忙しなく息をつく。
そして息を整えたのか、油断してる僕を反対に押し倒してきた。
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