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  あとがき


まず初めに、最後まで読んでいただきありがとうございました。

歌仙兼定は自分が刀剣乱舞を始めるきっかけでした。
このゲームが発表された頃は「また擬人化ゲーか」と思っていたんですが、歌仙の中の人のファンなのでそれに釣られて事前登録していました。
その頃は初期刀がまだ誰か発表されていなかったので、中の人が演じるキャラが全然来なかったらどうしようと1人悩んでいたのですが、彼が初期刀だと知って迷いなく選びました。
初期刀は審神者が唯一自分の意思で選ぶことが出来る存在なので、歌仙が初期刀に選ばれていて本当に良かったと思っています。
初陣で真剣必殺を披露し、そして敗北を味わう。それからずっとずっと長い戦いを続けてゆく。彼は二人三脚で頑張ってきた相棒のような存在です。
歌仙は推し刀とは別次元で大切な存在だと思っています。
始めは中の人目当てでプレイしていましたが、歌仙の1つ1つの言葉に勇気付けられ、穏やかになり、気が引き締まります。
歌仙が初期刀の一員で良かったと心から思っています。

そして、今日11月3日は文化の日。
ということなので、この話の中でいくつか和歌が出てきたと思うので改めてご紹介致します。

うらうらに 照れる春日に 雲雀上がり 心悲しも ひとりし思へば(大伴家持)
忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで(平兼盛)
難波潟 短かき蘆の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや(伊勢)
みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ 物をこそ思へ(大中臣能宣)
君がため 惜しからざりし 命さえ 長くもがなと 思ひけるかな(藤原義孝)

以上の五首が作中で出てきています。
そのうち初めの四首が歌仙兼定の由来にもなった三十六歌仙の方の和歌です。
最後の藤原義孝さんは、中古三十六歌仙と言われ三十六歌仙に選ばれなかったが、功績のある歌人とそれ以後の時代の歌人で構成されている中の1名です。
歌仙が最後に三十六歌仙ではなく、その後に生まれた中古三十六歌仙の和歌を詠んでいますが、それは、2人の未来や戦いを見据えてゆくという意味も込めて詠ませることにしました。
それぞれの和歌の現代語訳は有名なものなので調べればすぐ出てくるので、明記はしませんが、この話を作る上で日本語の繊細さと美しさを改めて実感出来ました。

長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

ざらめ

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