次に目を覚ましたとき、私は地面の上に横たわっていた。周りを見渡せば、見慣れないような民家。しかも、随分昔のやつだ。私はゆっくりと起き上がり制服の砂をはたく。ここは一体何処だろうか?そもそも、私は一体誰なんだろうか?…自分のことが思い出せない。制服を着ているから、学生であることは確かだとは思うが…(変な趣味の持ち主だった訳でない事を祈ろう…。)ふと、スカートのポケットに手を入れる。ポケットに入っていたのは、携帯電話だった。携帯電話のメールの受信ボックスを開き、一通のメールを見てみる。



『なまえ、電話でろよ!』



…なまえって言うのは、私の名前?電話出ろって、何で私は電話に出てなかったんだろう…。そのとき、どこかから声が聞こえてくる。その声は確かに近づいて居て。私は、急いで草陰に隠れようとしたその時



ズボッ



「…え?」





私は、穴に落っこちたのだ。




暗くて狭くて
(土臭い…)












100829 鈍くさいヒロインです
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -