衝撃的な事実を知ったその日に、私は噂の『ククチ』くんとシフトが同じという奇跡を起こした。第一印象は『大人びた好青年』とでも言っておこう。確かに、これだけイケてるメンズなら、キャーキャー言いたくもなるよね。私、年下に興味ないけど。などと思いながらも
とりあえず軽く挨拶をする。ククチくんは「至らないところばかりですが、よろしくお願いします」と、今の若者は挨拶もできない、と批判するおじさんたちもびっくりな挨拶を私にしてくれた。
挨拶が終わった後の二人きりの店内はなんともいえない空気だった。つまり、とても…気まずかった。そんな気まずい空気を変えようと、私は思い切って立花くんの名前を出すことに決める。あまり、出したくはなかったのだけれど。



「あの、立花仙蔵って、知ってる?」

「立花、先輩ですか?」



立花君が言うように、やっぱりククチくんは立花君の後輩だった。




「私、彼と同じ大学に通ってるんだけど、今日ククチくんのこと話したら後輩だって聞いて」

「あまり、関わりなかったですけどね」

「そうなんだ」

「本当に名前を知ってる程度なんです。有名だったから」



そう言ってククチくんはまた、バラのとげを綺麗にとり始めた。有名って、お前。どんな悪事をしでかしていたんだ、と心の中でげんなりとする。そして、また沈黙。…初対面の相手だから仕方ないか、と思いつつやっぱり気まずさに息苦しさを感じた。私がもっとしっかりした大人だったら、いろんな話とかできていただろうに…。
ペラペラと仕事のチェック表を見ていると前の日の当番の欄にククチくんの名前がある『久々知 兵助』と大人びた綺麗な字体に感動。何だこの子、雰囲気のみならず字体まで大人びている…!と、言うか…ククチってこうゆう風に書くんだ。
私が「ククチ改め久々知くんだな」と小さく呟くと、久々知くんは「呼びましたか?」と返事をしてくれた。いや、独り言だったんだけどね。「なんでもないよ、ごめんね」と言うと、久々知くんはまた仕事に戻る。
うん、まぁ…別に良いんだけどね。



彼について
(とりあえず大人びていて字が綺麗で立花君の後輩で、耳が良いことだけは分かった)















日があきすぎて書き方忘れてr(ry また書き直す可能性高いです^^^^


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