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ついに、これからダイクロフトへと突入することとなった。


突入に当たってまずはAチームとBチームに分かれるとの事で、ハロルド率いるカイル達は敵の錯乱、制御室を乗っ取りダイクロフトの全機能を麻痺させるということだ。

そして、ディムロス達のチームは救出するという話になり、作戦自体に参加しないアリアとユリアラにハロルドが突然驚きの話を持ちかけた。



「ねえ、この二人も参加させて構わないかしら?あたしのところのチームでいいわよね?」


「何?この二人をだと?ユリアラはともかく、こいつはお前が…。」


「いーの!だから連れて行くんだから!はい!文句なし!決定!」



まだ何か言いたげなディムロスにリトラーは『まあいいじゃないか。』と言い、しぶしぶながらに了承した。

そして、話も終わりシャルティエはすぐにアリアのそばに行き引っ張るように作戦会議室から出て行った。

残されたカイル達はディムロスの凄さに感心するがハロルドはいつもの言葉がないことにらしくないと零す。






「シャルさん…ど、どこに?」


「どこって、ダイクロフトに突入するからそれの準備!の前にアリアとお話しようかなと思って。…違うチームだし、最後だったらいやだからね。」


「最後…。」



シャルティエの言葉に脳裏に浮かぶのはかつての記憶で、アリアは微かに表情を暗くさせてしまった。

すぐにシャルティエは気遣うように『で、でも君は死なないって信じているよ!ハロルドも居るからね!』と言葉を掛けてそっと頭を撫でれば顔を上げたアリアはじっとシャルティエを見つめた後頷いた。


アリアの部屋に入ればまるで自分の部屋のようにシャルティエがソファに座って隣に座るように手招いき、アリアはならうように座る。




「アリアを見つけたユリアラが言うには、倒れているところを見つけたって聞いたんですけど…どうして倒れていたの?何か覚えていないの?」


「私にもわからなくって…いつの間にかあそこに居たから…。」




『じゃあ、覚えてないんだね…。』とアリアの頭を撫でながらシャルティエはアリアの気持ちを汲み取るようにそれ以上は何も言わなかった。

だが、アリアはただ言うことが出来なかっただけだった。

隠し事をすることに少なからず罪悪感を感じているアリアはグッと我慢して小さく微笑んで『でも、今は平気。』と言いそろそろ準備しないといけないとシャルティエに告げれば頷いて立ち上がった。

部屋から見送ろうとついていけば出てすぐにアリアの頭をまたシャルティエは撫でて『僕、アリアが大好きだから…またお話できるときが来たらお話しようね?』と人懐っこいような笑みを浮かべてそのまま言ってしまった。




「……ねえねえユリアラ…好きだって…私友達になれたかな…?」


『はは…。』



ぼそりとアリアが呟いた言葉に今まで黙っていたユリアラは呆れたような笑い声を出した。





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