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この時代






「少し、ここで待ってて。…上司たちに話してくる。」



ユリアラはアリアを入り口前で待たせて中に入って行った。

その間に、剣のほうのユリアラが小さく話しながらアリアに説明をしだした。



『ここはいわゆるラディスロウの入り口前で、ソーディアンチームが集まって会議をするところだ…。多分、これから乗り込む場所についての作戦会議をする準備といったところだな。…お前がいなかった数日間、きっと上司たちにも話は通してあって、今アリアが生きているということで、いろいろ面倒なことになるかもしれないな。』


「面倒なこと…?私は、死んだと思っていたから?」


『それだけじゃない、多分…お前が僕を持っていることと、この時代の僕を助けたことで何かしらあるんだろうな。』



ユリアラの話にアリアは首を傾げてよくわからないというようにしてみるが『行ってみればわかるんじゃないか。』と言ったきり話さなくなった。

暫くしてから、ユリアラが戻ってきたかと思えばアリアを中に通せばそこには数人の人物がアリアを見ていた。



その中で一番目を光らせていたのは青い髪をしたディムロスだった。



「連れて来ました。こいつが、あの時話したやつです。」


「ふむ。その子か…。よし、しばらくこちらで保護するか。」


「待ってください、リトラー総司令。こいつはおかしな剣を持っているとユリアラから聞いた。なら、それを見せてもらうこともできるはずだ。」


「いや、無駄ですよ。ディムロス中将。こいつは相当それが大事なのか離す以前に触らせてもくれない…。」


「へえ、それほどその剣が大事なの?…親の形見とかじゃないんですかね…?」



アリアを置いておいて話し出す皆に本人はぽかんとしてしまっていた。


そのとき、リトラーの元まで行くように言われてそばまで行けばしゃがみ込みアリアの目線になり、そして頭を撫でて話しかけた。



「君には、どうしてあそこにいたのかを聞きたい。そして、その剣についても…。」



『怖がらなくていいんだよ。』と言って微笑んでくれたリトラーだが、アリアは少し怖く感じていた。



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