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たたかい





朝起きて私達は出発の準備を終えていたが、昨晩の事で空気が多少重いのに対してカイルくんは元気に『出発だ!』と言ったのに対して暫く見詰めていたら不思議がられたけれどそれがカイルくんなんだと皆口々に言って納得してから出発した。

濃い霧に包まれる世界から出られるまで後少し、周りがどんどん霧が薄れていきそして目的の場所に着いた。



「ここがノイシュタットかあ…。」


「やっと着いたな。」


「ハイデルベルグまでは更に先だからな。ノイシュタット港に行くぞ。」



見て回ろうとした時ジューダスがそう言ってきた為どこにも見に行けず皆で港に直行する。

するとそこには少しの人だかりが出来ていた。

私はそれを見てはいたけれど、船から見た海とはまた違う港に興味を持った。

船に乗る前も見ていたけれど、これもこれで港!と言うような感じがする。

多分、どこも同じなんだろうけれど。



すると皆が一人の男に付いていくのが見えて行こうとしたら港からノイシュタットに戻ってきた時ふと男の子と目が合った気がした。

そちらを見れば確実に私を見ていて近付いて行くと『勝負だ!』といきなり言われた。

私は困って首を横に振って断った。

その後も何かと勝負しようと言ってきていたけれどやっと私は逃げることが出来て、カイルくん達を探そうと見渡していたらどこにもいなくて街にぽつりと一人になってしまった。

話せないからどうしようかとふらふら歩いていたら沢山の人の声が聞こえてきて導かれるようにそっちに向かえば沢山の応援するような、そんな声が聞こえた。

行ってみたら街と違い人で賑わっていた。

恐る恐る中に入ってきょろきょろと見回して把握しようとしたら受付にいたらしいお姉さんが『どうかしましたか?』と聞いてきた。



「誰か探していますか?それとも、闘技場に参加しますか?」



私はどうするかと思ったけれど、参加と聞いて頷いた。

受付の人は喋らない私を不思議に思ったみたいで少し首を傾げさせていたがすぐにエントリーをしてくれて参加することになった。

内容を簡単に聞くとただ戦って勝ち進めば良いだけみたいで、もうすぐに戦えるとのこと。


私はユリアラをどうしようかと思っていたらユリアラを使って戦うような状況になっていて、私は仕方なくユリアラを使う事にした。

ユリアラは何故かすごくうれしそうな声で『これがソーディアンのあるべき姿…!』と言って私に頑張れと応援もしてくれた。




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