繰
洞窟のような場所に、アリアは水音と魔物に気をつけて進んだ。
どんどん奥へと進んでいくと分かったとき、突然背後に気配を感じアリアは振り向きざまに後ろに下がった。
「分かっていましたよ、あなたが来ることは」
「っ!?」
『ちっ……よりによってお前が……!』
「……さあ、こちらへおいでなさい」
目の前に現れたエルレインに、ユリアラは『アリア、離れろ!』と叫ぶが一歩遅く、アリアは光る何かに拘束される。
「っはな……して、え……!!」
「……あまり、でしゃばらないことだ。お前にはまだ役目が残っている。アリア・エクリア」
エルレインの言葉と共に眩い光が、アリアを包み込む。
またしてもアリアはエルレインによって操作されてしまう。