ましろな吐息で花を咬む



まだきみのままで生きていたころ

芯まで汚れて白く笑む

濾過する心

泣きたくなる匂い

とうとう本物の声まで忘れてしまった

息継ぎも知らずに

聞いて聴いて訊いて

出逢えばまた喚んでしまう

肺の中の彼女

名を奪う

雄と雌とあなた

勝手をしますので

群れを割いてこの手を引いて



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