「あーぁ…」

「………」

「…あーぁ」

「…………」

「…………」

「…………」

「あーあ!」

「だー!さっきからなんなんだよ!?」

「え?うるさかった?ごめんごめん」

「(わざとのくせに)……で?」

「んっ?」

「ため息の理由」

「え?気になっちゃう?」

「(聞くまでやる気だったんだろーが)」

「いやー、ね…もう終わっちゃうなーって、さ」

「ふーん…」

「………」

「って、主語をいれろ、主語を」

「え、あぁ…夏がさぁ」

「………あぁ、なるほど…そういうわけか」

「は?なにが??」

「手伝わねぇーぞ、




宿題」

「………っの、
バカシカー!!」

「フベッ!」

「うちがいつもいつも宿題に追われてる女と思ったら大間違いだぞ!」

「へーへー…(顔殴んなよ)」

「今年の夏休み!振り返ってみなさい!!」

「寝てた」

「うわっ、いつも通り…」

「そーゆーテメェはどうなんだよ」






「寝る子は育つ」

「一緒かよ」

「えぇい!うるさいっ!過去より今だ!」

「いや、言ったのお前だし」

「とーにーかーく!夏の思い出作りだ!行くぞー!」

「めんどくせぇ」

「だまらっしゃい!夏の終わりはもうすぐなのだよ!」

「いーじゃねぇか、また来年あんだろ」

「だーもー!これだから年中プー太郎はー!!」

「死ぬまでうん十年もあるんだ、のんびり行こうぜ」

「だってうちら今年卒業だよ!そんなっ…」

「だーかーら、あとうん十年も一緒にいるっつってんだろ」

「そっ…ん?………



…………はい?」

「さーて、寝るか」






さようなら夏休み



(シ、シカ…)

(な、なんだよ)

(そっ、そうだね!そうそう!ジジババになっても仲良くしよーね!)

(ったりめーだろ)

(くそぅ!うちらは親友だよ親友!)

(・・・・・はぁ)

(いや、心友かなっ?あっはっはー!)