「あ、ゾロ」

「お、見つけた」

「なになに?私捜してたの?」

「あぁ、ちょっとな。雑貨屋にいるってナミに聞いたから」

「……………ぱーどぅん?」

「あ?だから雑貨屋にいるって…」

「……………」

「おい、なんだその顔は。初めて見るぞ」

「だだだだだだだだって!」

「んだよ」

「ここ、雑貨屋だよ!?」

「…いや、驚くことなくねぇか?」

「だって!












ゾロが迷わずに目的地に来れた!」

「………………」

「た、大変だぁ!大雨だ!傘買わなきゃ!」

「………殴るぞ」

「いや、雨じゃすまないぞ。槍でも降ってくるんじゃないか?」

「よし、そこ座れ。おれが首を斬り落としてやる」

「天変地異じゃー」

「安心しろ、苦しまずに一思いに殺ってやる」

「それぐらいあり得ないんだってば!ゾロが迷子にならないことは!」

「ふざけんな、槍の方があり得ねぇだろ…ん?」
















「おぉおぉぉぉおい!お前らぁぁあぁぁ!!」









「……………」

「……………」

「……………ゾロさんや、あれはなんだい?」

「…………屋根の上を全速力で走ってるうちらの船長だな」

「…………じゃあ、その後ろにいるのは誰だい?」

「…………海軍だな。しかもあの煙になる奴」

「……………そいじゃあ、最後にいいかい?」

「……………あぁ」














「今、海軍引き連れて屋根から飛び降りてくるのは、誰だい?」

「…………………あんの、バカ野郎…ッ!」





槍の方が
よかった!



「ゾロが迷子にならないから!」

「おれのせいかよ!」