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「#幼馴染」のBL小説を読む
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「ぎぃやあああああああああ」


学生なら誰もがまだかまだかと毎日待ち遠しく思う昼休みに教室でいつもの事件が起こった。
(事件ってアンタ…)(大事件なんですよナミ先輩ぃいいいい!)


私の玉子焼きとミニトマトと唐揚げとポテトサラダとタコさんウィンナーがなぁあああいいいいい!(つまり全部消えてんのね…)



説明しよう!
何故私が1つ上の(学校のマドンナ、セクシー)ナミ先輩と一緒にお昼を食べているかというと

同じ部活のマネージャーだからである。(ちなみにサッカー部)


ナミ先輩は優しくていつも一緒に屋上でご飯を食べている、んだけども問題はこれなんだ!(何がよ)

私のお弁当のおかずが
いつも消えちゃうんだよ!


いや犯人分かってますけどね
分かってますよだってあの人しか居ないもん!くぬやろぉおおお!(さっさと犯人のとこ行って来なさいよ)



はい!と元気良くナミ先輩に
敬礼をして一気に屋上の階段を駆け下りる(実際は残り6段くらいで落ち掛けてゾロ先輩に助けられた)(おま、あっぶねえな!)(有難うゾロ先輩さよなら!)




「ルフィ先輩ぃいいいいい!」


バーンと勢い良く先輩がいる教室のドアを開けると、窓際にむっしゃむっしゃと弁当を食べているルフィ先輩とサンジ先輩を見つけた。(ナナシちゅわぁあああん!)(サンジ先輩今日もイケてるメンズっす!)(式はいつにしましょうマイプリンセス?)(え?)



私とサンジ先輩を余所にルフィ先輩はむっしゃむっしゃと弁当に夢中である。



「ルフィ先輩あたしのお弁当のおかず食べたでしょ!」


先輩の前に行って机をばーんと
叩くと先輩は目を丸くして、箸を止めた



「食べたぞ?」


何か問題でも?と言った顔で
きょとんとしながら私を見てくるルフィ先輩。


でも許さないんだから!
今日という今日は許さないんだから!



「何で食べるんですか!私の弁当のおかずが無くなるでしょ!」


そう言ってルフィ先輩に軽くデコピンをかましてみると、



「だってナナシのうめぇんだもん」


なんて子供のように頬を膨らませて拗ねだした(可愛いっ!!!)



早くもルフィ先輩の可愛さに挫折しそうな私が腕を組んで許そうか、許すまいか考えているとルフィ先輩に腕を引っ張られた




「良いこと思いついたぞ」


ニシシ、とにっこり笑った
ルフィ先輩に首を傾げると


お前が俺の弁当作ればいんだ!


なんて堂々と言われた。
(ふざけんなよルフィ!)(何でそうなるんですか!)



(何故か)サンジ先輩も加わって、ルフィ先輩にぶうぶう文句を言っているとルフィ先輩は腕を組んで何やら考え始めた。






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