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「ロロノアー、お前職員室来い」

「…………うげっ」


サンジくんがせっかく私たちをごまかしてくれたのに、日頃の行いのせいでバレた


……ロロノアくんだけ


項垂れながらシャンクス先生に引きずられていったロロノアくん

笑顔で手を振りながら見送ったら、睨まれてしまった


……自業自得だよ


ハハハ、と苦笑いをし置いていったナミちゃんを追いかけるべく、急いで帰りの支度をまとめる(バイトがあるから先帰るって)(……ちょっとくらい待ってくれたっていいじゃないか)




そこまで遅い時間じゃないのに、この教室には私しかいない

廊下には人がいるようで声は聞こえるが…それでも数人だ


「……放課後、か」


慌てて荷物を詰めていた手を止める





今思い返すと、始まりも放課後の教室だったなぁ


私たち以外だれもいない教室で、照れも何もないロロノアくんがおれ様全開で告白してきたんだ


…………思い出したら恥ずかしいぞ


思い出し笑いならぬ、思い出し照れ(こんな言葉、ないだろうけど)

恥ずかしさのあまり目の前のバッグに顔を埋めた


















「…あの」

「…え?」


私以外誰もいないはずの教室

声のする扉の方に視線を向けるとそこには、可愛らしい女の子が眉をハの字にしながら立っていた


顔を赤らめながら


………え?ま、まさか


え?え?


「あの…ね、ちょっと聞きたいことがあるんだけど…いい?」

「う、うん…」


自分の頭に浮かんできた考えを一生懸命消す

しかし、目の前で頬を赤らめる彼女(上履きの色を見る限り同学年)のせいでどうしても消えない




え、ちょ…えぇ!

ま、まさか新たな扉が…


開いてはいけない扉が開こうと…!?


これから聞かされるであろう言葉に後退り

そんな私の様子に気づかない彼女は、俯きながら言った











「私………ゾロくんが好きなの!」


………と






…………ん?あ、あれ?


「はい?」

「だからね…私、二人が付き合ってるっていう噂聞いたから…不安で…心配で…」

「ちょ…ストップ!」


今にも泣きそうな彼女を止め、額に手を当てる


………そうか

……そりゃそうだよ


そんなまさかな展開より、普通こっちを考えなきゃだよね


………私のバカ


恥ずかしさやら申し訳なさでおもいっきり項垂れる


「も、もしかして…付き合ってない?」

「うん…」

「ホ、ホント!?」

「うん…」

「じゃあさ、お願いがあるんだけど…」

「うん…」








「ゾロくんと仲良くなるために、協力してくれない!?」

「うん…………ん?」


今、なんと?


落ち込みのあまり適当に返事をしてしまったが…なんか面倒なことになってしまったようだ


「にまんださん、彼と仲いいみたいだし…よろしくね!」

「え、あ…」

「あー、思いきって聞いてみてよかったー!今日二人が一緒に登校してきて泣いちゃいそうだったんだぁ…


あ、私部活があるから…また明日ね!」

「いや、あの…ちょ!」


大人しい子だと思ったら、まさかのマシンガントーク

早口で喋っていった彼女は笑顔で帰っていってしまった






















「…………な、なんですとー……」


一人っきりの放課後

突然の展開に今度は私が泣きそうになった



彼のいない放課後
三回目は問題発生?