「…なにそのリボン」

「はっぴぃばぁすでぇぇえい」

「いや、だからそのリボンはなんだよ」

「ふっふぅー」

「話を聞け」





11月11日





今日は我らの剣士、ロロノア・ゾロ様のお誕生日


「と、いうわけで…プレゼント、フォー・ユー!」

「いやいやいやいやいや…ちょっと待て」

「………赤は嫌い?」

「色の問題じゃねぇよ!」


昼寝をしているところに押し掛けて悪いとは思う

思うが…


人の好意を受けとらんとは失礼な奴め!


ぶっふー、と頬を膨らませながらふてくされてますよアピール

そんな私にゾロは軽くチョップをした(あだっ)


「だからな?おれはなんでお前の頭にリボンが付いてるかを聞いてんだよ」

「……………プレゼント?」

「聞くな」


えへ、なんてかわいこちゃんポーズをしたら気持ち悪いと真顔で言われた(さすがにショーック…)


「……だってさー、ここんとこ島行ってないじゃん?だからプレゼント買えなかったのよ」

「別にいらねぇよ」

「ぶっふー」

「もうそれはいい」

「…………えへ」

「それもいらねぇ」


どうやら"プレゼントはわ・た・し!"大作戦はお気になさらなかったようだ


………はぁ、一晩中考えたのに


「……仕方ない、このお酒で我慢してもらうか」

「はなっからそれ渡しとけ、アホッ」

「いたいっ!」



また叩かれた


痛い痛いとゾロを睨むが、当の本人はあげた酒を呑気に飲んでいる

それを見てなんとなくムカついた私は、近くにいたルフィに泣きつく(勿論嘘泣きさ!)


「ルフィー!ゾロが私をもらってくれないー!」

「おい、その言い方やめろ」

「なんだぁ、ゾロ!物を粗末にしちゃダメなんだぞ!」

「ルフィ、私人間だからね。そこんとこよろしくね」


首だけをこちらに向けたルフィ

どうやら、今日の晩御飯を釣っている模様


………うん、邪魔してごめんね

でも、私も悲しかったのよ


「…………あ!そうだ」

「ん?」

「ルフィがもらってよ!」

「なにをだ?」

「私を!」


そうすれば物を粗末にしていない!


………自分で言っちゃったよ


「あ!魚きた!」

「ちょ、聞いてよ!」

「うおぉぉおぉ!飯ぃぃい!!」


珍しく掛かった魚に大興奮のルフィは視界から私を消し、無我夢中で釣竿を扱う


…………君も私を泣かせたいのか

…いいさいいさ!


「私にはサンジくんがいるんだばはっ!!」

「落ち着け、アホ」


今度はマジ泣きでキッチンにいるサンジくんに泣きつこうとしたら、ゾロの長い長いながーい足に躓いてしまった(つか、ゾロさんわざとでございますね?)

寝そべりながらデコを押さえていると、両脇を掴まれ体が浮いた


「バーカ、受け取り拒否はしてねぇよ」

「へ?」

「プレゼントなんだろ?おれへの」


よっこいしょ、なんて私より重いものを持てるくせにわざとらしく持つゾロ

…どうやら、私のプレゼントは受け取ってもらえたようだ









「ゾロ」

「ん?」

「…お誕生日おめでとー」

「おう、サンキューな」









(丁度今、抱き枕が欲しかったところだ)(…それは贅肉的な意味ですか?)(………………)(ちょ、目ぇ反らすな!)






 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
な、なんという意味のわからない作品…!甘くしたかったのに…

………えー、素直じゃないゾロさんっつーことです、はい


と、とりあえずゾロさん!誕生日おめ!大好きだよ!!