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新年あけましておめでとう企画

〜余計な前置きなんざ要ら(中略)
後編




「後編からはオッサン二人と若者三人でお送りします、よろしくね」

「ちなみにそこの三馬鹿は質問の答え以外に声を出したら、おれが直々に指を切り落としていきます」

「なんという拷問!」

「はいメカズムくん、喋りやがりましたんで切り落としますー」

「え、ちょッま……うぎゃあぁぁあぁああ!」

「………………」

「………………」

「ふふふ、ダンったら新年早々騒いじゃって」

「「(マイルさん!お願いだからしっかりと現実を見てください!)」」

「さぁ、質問にいこうかー」





ダンさんが出来る料理で一番マシなものは?


「おい、マシってどういう意味だ」

「いいから答えなって」

「ったく、人を馬鹿にしやがって………つまりは得意料理聞いてんだろ?」

「いや、一番マシな料理を聞かれてるんだよ」

「…あれだ、刺身だ」




「「「…………」」」

「おいコラそこの三人、無言で顔を背けるな。おれが許可するからなんか喋れ」

「はい」

「なんだカント」

「刺身を切ることは確かに料理だとは思います」

「おう」

「でも味は素材の味なんでダンさんの腕は関係ないかと…」

「黙れ、その長い髪むしるぞ」

「いたたたた」

「(珍しくカントがやられた!)」

「(でもあいつ棒読みだ!)」

「ついでに言っとくけど、ダンのあれは刺身じゃないからね。『細切れにした生魚』って言うからね」

「……………」

「「「ダンさんドンマイ☆」」」

「………お前ら、星は止めろ」





3人で暮らしてたときのご飯はマイルさんが作ってたの?


「はい、そうです」

「ばっか、お前この前はおれも手伝っただろうが」

「この前?……って、まさか餅つきのこと言ってる?」

「?それ以外にねぇだろうが」

「……………はぁ、主におれが作ってます」

「おい、なんだそのため息は」

「「「ダンさんドンマイ☆」」」

「そろそろ殴るぞ」





兄3人組の特技が知りたいでーす!


「質問キタァァァア!

全世界の女性の皆様!あけましておめでとうございます!美少年であり、お色気担当のルーベルンスです!」

「馬鹿を殴る担当のメカズムです」

「馬鹿を蹴る担当のカントです」

「イタッ!イタイッ!止めろお前らァ!」

「おい馬鹿共、さっさと質問に答えろ」

「うぃーッス」

「とりあえずおれはオールマイティーな美少年」

「先カントからな」

「ん」

「なんてナチュラルなシカト!」

「おれの特技はぁー…………トランプ?」

「「聞くな」」

「主に賭け事ってことで」

「確かにおっそろしい程の強運の持ち主だよ、テメェは」

「まぁ、おれの方が美形だがな」

「カントはあれだな、何かを作るのが得意だな」

「おう!」

「…え?またシカト?せめてツッコミだけでも欲しいんだけど」

「カラクリとか作るのが好きだぜ、船とかに」

「そういえば、昔っからいろいろ作ってたな」

「あぁ」

「「懐かしいなぁ」」

「お願いだからおれも仲間に入れて!」

「ついでに、ルーの特技は人をイラつかせるです」

「です」

「二人とも酷い!」





アルトちゃんのお兄さん達は歳いくつですか?


「ピッチピチの十代でっす!」

「それも今年で最後だけどな」

「つまりは19歳です」

「全員一緒…てぇこたぁ三つ子か?」

「いや、おれらもとは同じ孤児院にいたやつ同士で…ってダンさん知ってるじゃないッスか!」

「読者様の声を代表してみた」

「このお気遣いさんめっ!」

「メカ、唾汚い」

「あ、ワリィ」

「つーわけで、おれらは血の繋がりはありません!

残念だったなぁお前ら!美貌の塊であるおれの血が流れてなくて!」

「「死ぬほどよかった」」

「おい」





ダンさんとマイルさんの身長と年齢を……


「チッ…またオッサンに質問か」

「おいルー、そんなに指がいらねぇか」

「すんまっせんした!」

「…えー、あんな大人気ない奴ですがダンは37歳です

大人になろうね!」

「えぇい、黙れ!そういうお前だって39のくせにピーマン嫌いじゃねぇか!」

「あー!それ言うんだ!でもダンだってナス嫌いじゃんか!」

「あれは人の食う物じゃねぇ」

「ふふーんだ、おれは嫌いだけどピーマン食べれるもーん」

「あれか、ピーマン入りカレーのことか。あのピーマン、みじん切りし過ぎてカレーに溶けちまってんだろーが!」

「でもピーマン食べてることには変わりないし」

「ずりぃぞ!」







「…………えー、二人が醜い喧嘩を始めたので身長はおれ、カントが答えさしていただきます

見た感じ二人は190近くありますね、でもダンさんの方がでっかいです

では、引き続き質問に答えていきたいと思います」







「……お前、料理できるからって機嫌悪いとき夕飯全部ナス料理にするだろ!あれ止めろ!」

「聞こえませーん」

「餓鬼か!」

「みんなー!今日の夕御飯は麻婆茄子だよー!」

「てんめぇぇえ!!」





「「「……はぁ」」」





保護者と兄ちゃん達の女性のタイプを教えてください。


「ちなみにアルト以外で、だって」

「好み、ねぇ……特にねぇな」

「ぶぶー、そんな答え受け付けませんー。最後にまた聞くので考えといてくださーい」

「なっ!?」

「(うわぁ…マイルさんさっきのまだ根に持ってるな…)

………えー、おれはなんだろうなぁ…髪がふわってしてて全体的に柔らかそうな娘?」

「きゃー、メカズムくん、やーらーしーいー」

「…そういうテメェはなんだよ、あぁ!?巨乳か!?」

「それは大前提だ」

「最低だよ」

「それプラス、目元とか口元にホクロあると………鼻血もんだよ!」

「おれ泣きボクロあるよ」

「マイルさん、それ以前にあんた男じゃねぇッスか」

「カントはどうだ?」

「……………おれは」

「「おれは?」」




「胸は大きいのより柔らかいのがいい」

「「………………」」




「おれは胸よりお尻かなー」

「マイルさん、少し黙って下さい」

「…ついにカントがルーに汚染されたか」

「でもやっぱ見た目よりもウケる娘がいい」

「ウケるってなんだよ、面白い娘って言えよ」

「マイルさんは?」

「んー、そうだねぇ。おれは好きになった娘が好みかなぁ」

「好きになった娘?」

「うん、例え口でいろいろ言っても真逆の娘を好きになるかもしれないでしょ?

ほら、恋愛は理屈じゃないんだよ」

「………やべーよ、素でカッコいいよ。女の子しか興味なかったのに、いけない扉が開きそうだったよ」

「………でもお尻好き発言してたよな」

「仕方ない、男の性だ」

「はい、そこの考え込んでるオッサンー。好みの娘はー?」

「テメェの方が年上だろうが、くそ


あー、っと…好みだろ?好み、好みは…」

「好みは?」





「…………おはぎが上手に作れる娘」





「「「「………………………………」」」」

「そ、そんな目で見んじゃねぇ!いいだろ!好きなんだよおはぎ!」

「はいはい、オッサンが顔赤らめても気持ち悪いだけだよー、照れないでねー」

「…………なぁ、もう謝るからその扱い止めてくんね?」





ダンさんとマイルさんは結婚されてるんですか?笑


「笑われてますよ」

「いや、そのあとに『気になっちゃいます』って言われてるから馬鹿にはされてないよ」

「むしろおれは告白と受けとる



おはぎは作れますか?」

「ちょっとダンさん!いきなりなにしてんスか!あんたそんなキャラじゃないでしょ!?」

「むしろおれッスから!それ言うの!」

「よ!独身貴族!」

「カント、お前はさらりと爆弾を放り込むな!」

「………まぁ、事実だけどさ」

「べ、別に相手がいなかったわけじゃねぇし?おれ好みの女がいなかっただけだし?」

「ダンさん汗!尋常じゃない汗の量ッスよ!」





「ダンさん、やっぱキャラ壊れてる…」

「あの人も男だったってことさ」

「…………つまり?」

「男の性」

「お前、そればっか…」











――――……



「最後、ダンが壊れて終わったね」

「頼む、やり直そう」

「皆さん、質問ありがとうございましたー」

「なぁ、おい」



「「「「それでは、よいお年を!」」」」

「頼みますって…」














「なぁ、カント、ルー」

「なんだよ、メカ」

「メインじゃないおれが締めてよかったのか?」

「「………さぁ?」」



「なぁ、やり直し…」

「みんなー、帰るよー」