「鷹の目をぶっ潰す」
「まぁ、それが目的だしね」
「でもその前にあの金髪を殺す」
「まぁ、ぶっ飛ばされたからね」
先程、空に綺麗な弧を描きながら飛んでいった男。着地したときどこかにぶつけたのか、頭にでかいタンコブを乗せている
「でも多分無理だと思うよ」
「んでだよ!?」
「いや、きっとダンがそう言うと思っておれその人に言ったんだよ」
『じゃあ、おれあいつ追いかけますんで………赤ちゃん可愛かったです』
『ん?おぉ!そうか、あんたはアルトの可愛さをわかってくれたんだな!』
『はい!今まで見たことある赤ちゃんの中でダントツですね!』
『!お、おま…よくわかってるじゃねぇかホント!』
『あぶふっ!』
『お、アルトも嬉しいんだな?ほら、お兄さんにバイバーイってお手て振りなさい』
『あうあー』
『『……ッ!!か、かわ……!!』』
『…………おい、そこの気持ち悪いの二人、家の中入りたいからそこをどけ』
『おれの家なのになんて偉そうなんだ』
『流石鷹の目、噂以上の男……』
『…………………』
「…………って、おい!お前は何を言ってきたんだよ!これ、ただの無駄話じゃねぇか!」
「いやいや、無駄話じゃないよ、失礼だなぁ。それにおれが言った言葉はこれじゃないし」
『…つーか、お前ら用があって家にきたんじゃないのか?』
『あー、はい。そこの鷹の目に用があったんですけど………まぁ、その前にさっき吹っ飛んでった馬鹿はあなたに斬りかかるかと思いますね』
『へ?……あー、いや。おれ無理、戦わないからそのままミホークと楽しく斬り合いしていいよ』
『だから巻き込むな』
『いや、あなたの意思に関係なく来るかと…』
『んー、そう言われてもなぁ…おれはもうむやみやたらに刀振り回したくねぇんだよ。守りてぇもんが守れればそれでいいからさ』
記憶の中で彼を思い出す。その顔がとても優しい父親の顔をしていたので、男はすっかり闘争心をなくしていた
しかし、こちらの男はそうはならず
「ハッ…ざけんなよ、こちとら頂点目指してんだよ。やられたまんまで終われるかってんだ」
そう呟き、己の刀で目の前の木を斬り倒した
彼との付き合いは長いので相方の"強さ"に対しての執着は知っている。だから無理に止めることはしようとはしないが、できることなら止めて欲しかった
髪の青い男、マイルはその背中を見つめながら静かに息を吐いた
「どんな手ェ使ってでもいい…無理矢理でも戦わせてやる」
口元をあげ笑う男、ダンは刀を鞘に戻し歩き出した
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
自分で今後の展開がどうなるのか…わかりません!←
|