※会話文のみ
「おい、薬ねぇか、薬。痛み止めの」
「あるけど…どうしたの?」
「あー、いや。昨日飲み過ぎたせいか頭痛でいてぇ」
「………………は?」
「あ?」
「……今なんて?」
「昨日飲み過ぎた」
「その次」
「頭痛でいてぇ」
「…………………」
「……んだよ、なんか文句あっか?」
「いや…文句って言うか………その……ダンって馬鹿だったんだね」
「はっ!?」
「だって頭痛で痛いって……ねぇ、頭痛ってどう書くか知ってる?」
「馬鹿にすんなよ、それぐらい知ってるわ。頭と痛いってぇ字書くんだろ?」
「そうだよ、"頭が痛い"で頭痛なんだよ」
「ほれ、あってんじゃねぇか」
「…頭痛だけでいいのにダンはそこに痛いも足しちゃってるの。つまりは"頭が痛くて痛い"って言ってるようなもんなの!」
「………………!」
「……わかった?」
「………ん、んなもん最初っから知ってたし。あれだよ、あれ、わざとだから」
「はいはい」
「いやいや、マジで」
「あ、これ薬ね」
「………はい」
「まぁ、次から気を付けなよ
よかったね、これおれ以外に言ってたら相当恥ずかしかったよ。……えー、ダンいくつだっけ?え?37歳?ないわー、それ」
「止めろ、傷口に塩を塗りたくるな」
「マイルさん、マイルさん!薬ありますかー?」
「ますかー…」
「ん?ルーにメカじゃないか、どうしたの」
「メカが風邪引きました」
「うぉ゛えー…頭がぁー…」
「ありゃま、そりゃ大変だ」
「だらしねぇッスよね、馬鹿は風邪引かねぇって言うのに」
「…殺すぞ、お前」
「ならダンは大丈夫だね」
「もう勘弁して下さい」
「何があったんスか………まぁ、いいや。ほらメカ、薬だぞ」
「おー……いや、水くれよ」
「早く飲めよ、
頭の頭痛も痛くなくなるぞ!」
「「………………」」
「いや、その…だから水を……」
「いいから飲めー!」
「粉薬の水なしはキツッぶふ…!!」
「耐えろ!頭が頭痛で痛くてしんどいんだろぉぉお!」
「……なぁ、マイル。おれが馬鹿ならあいつはなんだ?」
「……知らないよ」
頭+痛い
=頭痛の一言で十分だから
(こりゃ風邪引かねぇはずだよ)(おれもう説明やだからね)
(頭が頭痛で…!)(三回も言うな、もう馬鹿なことはわかったから)(あ、あの…マジで遊ばねぇでくんね?ホント、しんどいか…ら)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
メカは頭痛に頭も痛いもいらないことはわかってますが、風邪でそれどころじゃないらしいです
|