※会話文のみ
……にゃあ
「…あ、猫の声がする」
「したか?気のせいじゃねぇの?」
にゃおーん
「……ほら、ね?」
「……あぁ、するな」
にゃー
みゃあ
うにゃあお
にゃあ
ふにゃあーお
「…………うるせぇな、あの猫」
「いや、まぁ、確かにうるさいけどさ。ダンさん、その手の中のホウキは?」
「しま………追い払ってくる」
「『しま』ってなにさ、『しま』って!そのあとに『つ』って付けようとしてないよね!?」
「おれだってそんな鬼じゃねぇよ」
「……とか言いつつ持ってるものがホウキから刀に変わってるんだけど!ちょ、止めなよ!」
「別に?昨日そこら辺にいた野良猫撫でようとしたら引っ掻かれたとか、そんなんじゃねぇし?トドメといわんばかりに噛まれたとか、そんなことあるわけねぇし?
もしそうだとしてもそんなことで怒るようなおれじゃあ………」
「…………そこで止めるなよ!スッゲェ怒ってんじゃんか!」
「今夜は猫鍋がいい」
「止めろって!!」
「ぷっ…ッあはは!」
「「………は?」」
「二人とも、だーまさーれたぁ!」
「アルト、と…」
「……どうも」
「………カント、お前ら何してんだよ」
「猫の声真似してました」
「スッゴいよね!カン兄ちゃんの声真似、本物ソックリ!」
「だろ。次はルーでも騙すか」
「また猫やるの?」
「いや、ピチピチギャルのいやんあはんな声をやってみる」
「どんな声!?」
「まぁ、聞いてみればわかるさ」
「あ、ちょっと待ってよー!」
「…………いやんあはん、な…声?」
「…………ホントにあいつら何してんだよ」
兄弟+オッサン
=おれのオモチャ
(兄ちゃんすっごくいい笑顔だね)(あぁ、すっごく楽しいからな)
(みんないいリアクションしてくれる)(……お、ルー見っけ)
|