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「ノドいだい…」

「そりゃ風邪だからな」


久々に風邪、ひきました


頭、痛い
喉、痛い

………吐き気、する


でもでも!
マイダーリンのシカマルが来てくれたからそんなのへっちゃらさ!



………自分、何言ってんだろ


頭の中で意味もなく盛り上がり、そのあと盛り下がった


「バカは風邪ひかねーゆうのにな」


………んだよぉ、その顔はぁ

バカにすんなよ!
バカだけど!


「とりあえず、これでも貼っとけ」

「あで」


ぺちり、とデコにヒエピタを貼られた


…………くそう、なんだこいつは
ただのお隣りさんってだけなのに!

数秒前のいちまん!こんなのあなたのダーリンじゃないよ!
こんなオッペケペーなんかよりカカシ先生の方が素敵だよ!


「…………」


むぎゅう


「ッいひゃいいひゃいいひゃい!いひゃいよ!!」

「あ、わり。なんかムカついた」


おもいっきり頬をつねられ涙目になる

私の顔に出ていたのか、ホントになんとなくムカついたからなのか…とにかく勘のいいシカマルにつねられました


「さて、飯もくったし…薬だな」

「…………」


え?飯??食べてないよ?
あれはね、押し込めたっていうの
うちの口を掴んで、そのままお粥を乗せたレンゲをズボッ!て………


「だから、飲まない…」

「はぁ?意味わかんねーよ」

「のーまーなーいー」

「ガキか!」

「ガキだ」

「…っあーもー!めんっどくせーなぁ!!」


あ、今のは心の底からでた『めんどくせー』だ

でもしかたないよ


薬、嫌いだもん



それでも飲めってゆうのか?


「じゃあ、口移しで飲ませてみろってんだい」

「何様だよ!………って、口移しぃ?」


ヘッ!
さぁしてみなさい!

………いや、して欲しいわけじゃないよ!


「…………」


って、へ!?


な、なんで薬を持ってんの!?

なんで水持ってんの!?



なんでうちの口、掴んでんのォ!?



ま、まさか本当に……


「いちまん………」


そ、そんな
してもらいたいとか……

思ってたわけ、な、な…












「甘ったれんな、バーカ」

「…………なふ!?」


むにい、と口がアヒルさんにされる


こ、こいつ!
乙女心をなんだと思ってんだ!


「うだうだ言ってねぇでさっさと飲め!」

「…………はーい」


なんだよ、なんだよ


………!ベ、別にしてほしいとか思ってないし!!


苦い薬と水を持ち、文句をぶつぶつ言う

覚悟を決め一思いに口に含んだ、が
飲むに飲めないこの苦さ


口に含み苦しんでいると


「早く直せよ?元気ないちまんじゃねぇと調子くるう」




ゴクン















「…………あ、飲めた」

「お、よかったな」










恋は砂糖でできている
だって、薬が甘く感じる



(さ、寝ろ)

(う、うん)

(…治したらしてやるよ)

(……………何を!?)