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「#幼馴染」のBL小説を読む
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は?いま…なんて?



あははー

雨が冷たいなぁー

あれ?私なにしてたんだっけ?あれ?あれれ?


…………ハッ!


「ルフィさん!」

「あ、暴れるなって」


目の前の出来事が信じられずに放心状態だった私は、雨に当たり目が覚めた


皆とバッタリ会って

何故かルフィさんが殺されそうで

そしたら急に兄ちゃんたちが現れて



そんで、そんで…




ルフィさんが、助かって………?


「に、兄ちゃん止まって!」

「え、でも…」

「お願い!」


私を担いでくれていたカン兄ちゃんに頼み止まってもらう

そして下ろしてもらったと同時に来た道を戻った


後ろで兄ちゃんたちの引き止める声が聞こえるが、そんなの知ったこっちゃない


私は今、確かめたいんだ


「ルフィさん!」


彼の無事を


雨で視界がだんだん悪くなってくる

それでも構わず進んでいたら、急に横から手が出てきて、それに引っ張られ裏路地に連れてこられてしまった


「え…むが!?」

「しー…ちょっと黙ってて」


口と手を押さえられた

お陰で声が出せない


は、離せ!!

声が、声が…!


……いや、それよりも






…い゛、息がァ!!!


ご丁寧に鼻まで防がれ息が出来ない(うがぁぁあ!!)

必死で手を剥がそうとするが……うん、力強い


あぁ、みんなー

私、ここで死んじゃうかもー


あははははー……




















……………なんて、なるかぁ!


「むがっ!!」

「いっだぁあ!?」

「ぷはぁ!」


呼吸するための穴を塞いでいた手に噛みつき、無事抜け出す

相手が痛がっている間にここから走り去る


怖い怖い怖い怖い怖い怖い、こーわーいー!!

もうルフィさんの無事とかよりも、私の無事が大切になってきちゃったよー!!


裏路地から大通りへ走り出た

そしてそのままの勢いで兄ちゃんたちのもとへ走り出そうとしたが


ズルッ!


「え゛っ…がべっ!!」


滑って転んだ


……もう泣いていい?


擦りむいた肘を押さえ、しゃがみながらシクシクと泣く


どうやら今日の私はとことんツイていないらしい


「ん?…ちょ、あぶっ!!」

「ヘ、ガハァア…!!」

「アルトー!!」


しゃがんでいたら、思いっきり誰かに突き飛ばされてしまった私


…私、きっと死ぬ

今日なんか、事故で死ぬんだ


痛さのあまり起きる気にもなれない

正直言って、ぶつかってきた声にバリバリ心当たりがあったが……怒る気にもなれない(私が悪いんだよ)(こんなとこいた、私がさ)


「なんでここにいんだよ!?」

「………ゾロさん」

「あ!?」

「…………おんぶ、お願いしていいッスか…」

「……………」


もう半端ないんです

精神的にも、肉体的にも……ぐすん


無言で背中を差し出してくれた突き飛ばした犯人、もといゾロさんにおぶさる



















……………はずが


「ちょい待って!」

「ぐ…が!」

「!…テメェは」


ゾロさんの背中に乗った瞬間、後ろに引っ張られお尻を強打した

しかもその勢いで頭も強打


……私のライフポイントは見事ゼロになりました(ぐふっ…)


「ありゃりゃ、兄ちゃんも一緒か」

「テメェも、海軍だろ…」

「お、ピンポンピンポーン!大正解ー、よくわかったね」

「テメェの知り合いに眼鏡の海兵がいるだろ。だからわかった」

「あぁー、たしぎちゃん?え、知り合い?」

「………ちげぇ」

「……ま、とりあえずおれは海軍さ」

「……やるってか?」

「えー、どうしよっかなー」


後頭部を押さえたまま固まる私の横で進んでいく会話


ぶっちゃけ内容はまったく頭に入ってこなかったが



とりあえず、これは


「ま、大丈夫だよ。おれは「うがぁぁあぁあ!!」…え、いだァァア!!!」

「アルト…!?」





「いい加減に…」


これは、


怒っても、いいよね


「しろォォォオォオ!!」

「ちょ、待って待って待って待ってェェエ!!」


どっかで見たことある人の頭を叩く


今日沢山転んだのも、ゾロさんに蹴飛ばされたのも


全部こいつのせいだァァア!!


「落ち着けって!」

「フー…ッ!フー…ッ!」

「うぅ…酷い」


ゾロさんに押さえ込まれながら気持ちを落ち着かせる


落ち着いてきて、改めてその人を見たら…ダルさん(仮)だった


………なんで?


「ぐす…酷い……けど、まぁ気にしないよ、うん

それにおれは戦わないよ」

「なんでだよ、海軍なんだろ?」

「だって……」


あー…頭冷えてきたー

で、なんでダルさんがここに?

え……海軍?え?


状態を飲み込もうと必死に頭を回転さしているところに、新たな言葉が

それはもちろん


「だっておれ………













お嬢ちゃんのこと、好きになっちゃった」


私に更なる混乱を招くものだった


「「………は?」」


ア然とする私とゾロさん

頬を赤らめるダルさん

混乱する私とゾロさん

モジモジするダルさん








「わ、ワンモア、プリーズ…」

「アイラブ、ユー」


………これって、ツイてるの?ツイてないの?





は?+え?

=突然すぎるって!



(だ、誰が?)(おれが)(誰を?)(お嬢ちゃんを)(なんだって?)(好きなのよ)


(……は?ちょ、え?)(これも嫉妬すべ、き?)