×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -
イメチェン完了!?



「着いたぞ」

「わー、靴がいっぱいだー」


あのあと、無事に靴屋に到着


………してしまった


最後の抵抗に入り口前で立ち止まるが、ゾロさんに引きずられそのままいらっしゃいませ(ああぁあぁぁあー……)

入ると様々なデザインの靴、靴、靴

私のテンションは急降下だ


「さっさと選んでこい」

「……………はい」


ここで買わないとあとでナミさんに怒られてしまう(それだけは、避けなくては!)

とぼとぼ歩きながら靴を片っ端から見ていく


……が





………なんかもう、どれでもいいや


服は好き嫌いはほとんどないが、靴は嫌いだ、嫌だ、選べない


買ってもはかない可能性あるし……


深いため息を吐き、その場に立ち止まっていたら頭を叩かれた

もちろんゾロさんに


「早くしろっつーの」

「………だって」

「何でもいいだろ」


………くそっ、超どうでもよさそうだ、この人

実際そうなんだろうけどさ!


…………こうなったら一緒に悩ましてやる


「ゾロさん!」

「あ?」

「代わりに選んで!」

「ほい」

「早っ!!」


ぽん、と渡されたそれ


絶対そこら辺から適当に取ったよ!


文句を言おうと思ったが、よく見るとそれは靴ではなくサンダル


「まだマシだろ」

「…………」

「それが嫌なら自分で選んでこい」

「…………いい」

「んあ?」
















「これがいい!」


ヒャッホイ!と頭に掲げながらジャンプする(…バカとか言うな!)

自分で選ぶより誰かに選んでもらった方が大事にするし、ちゃんとはく


それに、選んで貰うとプレゼントみたいで嬉しいし!

次いでに靴嫌い克服だーい!


両手でサンダルを握りながら私はレジに向かった















「……………あれって、おれがプレゼントしたことに……?」

「ゾロさーん!」

「………あ?」

「お金ー!!」

「あー、はいはい」



























「ありがとうございましたー」


無事目的を果たし、これで怒られる心配はなくなった

さっそくはいた私は、さっき買ったTシャツと合わせて………完璧である(ふふん)


………つか、ゾロさんなんで触れてくれないんだろう

こんな可愛いのに



…………よーし、思いきって聞いてみるか!


「ゾロさんゾロさん!どう!?」

「…………その魚はどうにかなんないのか」

「え、チャームポイント……」

「すんな」


せっかく見せたのに…どうやら不評のようだ


好きなんだけどなー、この絵


二匹の魚を見ながら少しふてくされる


「とりあえず……広場行くか」


お互い用事を済ませてしまったのでもう特別行かなくてはいけない所はない

ゾロさんが適当に目的地を決め歩き出したので、それに付いていく


はずが


「はー…い゛っ!!?」


ズシャァア!!


足がもつれて盛大にスライディング

ぶっちゃけ顔面スライディング


町中ということもあり、人々の注目を集めたのは言うまでもない

恥ずかしさのあまり、俯せで倒れたまま固まっていたら


「……遠回りするか」

「………是非」


とりあえず私は、グランドラインどうのこうのよりもまず、サンダルに慣れなければいけないようだ


…………鼻、痛い





靴+私

=克服、頑張ります



(ほら、立て)(うべー)(ゲッ、鼻血!)(うべー……あ)

(私、いつぞやのティッシュ持ってる!)(風邪のときのか)