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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -
睡眠は大事です



海にダイブした翌日の朝、または島に着く当日の朝、ともいう


「………………寝れんかった」


目をシパシパとさせムクリ、とベッドから起き上がる

ボーッとする頭を掻きながら、欠伸を一つ


緊張で……寝れなかった

………や、緊張というより…なんだろ、わくわくで…?楽しみ、で……?


とりあえず、一睡もできなかった


「ん………あー、アルトおはよ」

「おはよーございます」


同じ部屋で寝ているナミさんも起床

ペコリと彼女に挨拶してから立ち上がったが


「あ」


べしゃ


「うっ…!」


転んでしまった(鼻痛い…)

横にナミさんがしゃがみこみ、頭をつついてくる


「……あんた、隈スゴいわよ」

「はいー?」


つんつんつんつん…って、いい加減にしてくださーい

頭がぐわんぐわんします…


呂律が上手く回らない口で寝てないことを伝えたら、中々痛めの一撃を頭に一発くらう(ぬがっ)


「今すぐ寝なさい」

「でも…朝ごはん…」

「いいからね…」


ぐるるるりゅる…


「……………」

「朝ごはん…」


うつ伏せで倒れながらじっと彼女を見つめる

見つめる

見つめる

……見つめる


数秒後、私の熱い視線に負けたナミさんがため息混じりに許可をしてくれた(やっほい)(でもまた頭叩かれた)(…痛い)


「…ほら、立ちなさい」


いつまでも倒れている私を起こそうと、脇に手を差し込むナミさん


………あ、ホント…今頃眠くなってきた……


………あとで絶対寝よ



















「むっ、遅いぞオメェら!」


キッチンの扉を開けるとそこには、すでに食べ始めている皆さん(あ、サンジさんはまだ食べてないや)


「おはようー!ナミすわぁん!アルトちゅわぁん!」

「…………ふわぁい」


おはよう、ございま、す……


サンジさんに挨拶をし、テーブルにつく


………うん、おいしそーな匂いだー


「いたらきまー………す」

「…………お前、起きてるか?」

「バッチリとー」

「いやいやいや…」


朝ごはんをもしゃもしゃと頬張る(うまうま…)

朝から美味しいご飯が食べれて幸せなことこの上ない


……あと、寝れればこの上、な…い


「おい、絶対寝るってこいつ」

「つーかもう寝てるだろ、これ」

「もがもがもが、んぐ!んごごごが!」

「………ルフィ、朝から食い過ぎじゃね?」

「食料が底つきるぞ」



「アルト、一睡もしてないんだって」


あー、瞼が重い…

もう寝ちゃおっかな…

………寝て、いいよね

許される、よね?


「んぐ!サンジお代わり!!」

「腹八分目にしとけ」

「えー!まだまだいけるのに!」

「恐ろしいわ、お前の食欲が」


がしゃん!


「「「「!」」」」

「あらららら…」







「くあー……」


もう限界だった

昨日二回も海に落ちて、二回もお風呂に入って…それなのにまったく寝ないなんて私には無理だった

フォーク片手に私は意識を手放した


「………かわいいなぁ、アルトちゃん」

「あとちょっとずれてたら料理に顔突っ込んでたぞ」

「…ちょっとカメラ探してくるわ」

「ねぇだろ」

「アルトの飯、もらっていいか?」

「すぴー」





どきどき+わくわく

=眠れません



(うへへー…)(くっ!な、なんてバカ面なの!)(…それ、バカにしてるだろ)(してないわ)(メロリーン!)


(………ルフィ)(ん?なんだ、ゾロ)(ちょっと頭殴ってくれ)(((は?)))(おう、いいぞ!)(((おい!)))