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私もですか?



「「どうもすみませんでした」」


おかしい…

とってもおかしい…


何故私も謝っているんだろう…


頭を下げながら首を傾げる


いや、一番悪いのは海軍大尉さんだよ?

で、次にルフィさん


……あれ?私、その次に悪いのか??




いやいやいや、ランク外ですよ。私は、絶対に


ルフィさんが弾き返した弾はなんと人に直撃していた

しかもオーナーさんに(ひぇえ!一番偉い人!!)

その人は片足がなく、私らのせいかと慌てたが元かららしい


まぁ、なんにせよ当てたことには変わりはないのだが


「金がねェのか…だったら働くしかねェな」

「あぁ、ちゃんと償うよ」

「…………私もですか?」

「当たり前だ!しっかり雑用ただ働きしてもらうぞ


一年間」


「「い…一年!?」」


オーナーさんの要求に驚く私たち

もちろんそんな要求はのめない


だいたい、一年も働くなんて…みんなに怒られちゃうよ


しかし、当ててしまった手前断ることも出来ずに黙りこくってしまう


が、ルフィさんは




「一週間にまけてくれ」


どどーん!


と、反省の色無しで言い放った

もちろんこの条件をオーナーさんが了承するはずもなく


ルフィさんは義足の先端で蹴られてしまった(痛いッ!)


私はその先端が来ないことを祈りながら、部屋の隅っこで気配を消す


「もう一つ、手っ取り早いケジメのつけ方を教えてやろう」


手っ取り早い?

一年分がなくなるほどのケジメつけ方ってあるのかな?


オーナーさんはどこからともなくノコギリを出してきて恐ろしいことを言い放った


「足一本!置いてけや!!」


無理ッス!!

というかどこのヤクザ!?


隅っこでガタガタと震える

私の感じる恐怖などルフィさんは持っていないようで、その要求も断った


あれもやだ、これもやだのルフィさんにキレたオーナーさんは、怒りのドロップキックを決め


「ぬ」

「ああぁあぁ!!」


バキバキバキッ

ドスゥン!!


落ちていった

二人が突如消えてしまい、固まっていたが下から聞こえてきた怒鳴り声にハッとする


ま、まさかこの床の修理代も請求されるんじゃ…


無理だよそんなの!ただでさえ一年間のただ働きを要求されてるのに!!


震えながら立ち上がると、床に落ちてるノコギリを見つけた


こ、ここは覚悟を決めて……








「……って、


出来るかァ!!」


ガシャーン!と持ったノコギリを床にたたき付ける

泣き八割、怒り二割で私はレストランを出た


足を切れ?死ぬわ!んなことしたら!!

というかなーんで私がそんなことしなきゃならんのだ!!


私は無関係!!


……でもないけど


ほぼ無関係!!



だからルフィさん!


「一人でがんばれやァア!!」

「うぉお!?ビックリしたァ!!」


ルフィさんを見捨てた私は、みんなのいるメリー号に帰宅したのだった





ただ働き+一年間

=私は無関係!



(足切ったら痛いの!死ぬの!)

(…なんであいつは泣きながら怒ってんだ?)((さぁ?))