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事故った!?



「ゾロの兄貴!ルフィの兄貴!ウソップの兄貴!ナミの兄貴!アルトの嬢ちゃん!」


完治したヨサクさんの呼ぶ声がゴーイング・メリー号に響き渡る


「何で私がアニキなのよ…」

「嬢ちゃん…」

「いや、普通落ち込むの私じゃない?」


だって私だけはぶられてる気が……

まぁ、本人たちはそんなつもりはないんだろうけどさ


目的地である海上レストランに着いたようだ

甲板に出てきた私たちの前には、魚の形をした船のレストラン


「「どーーーっすか、みなさんっ!!」」

「でっけー魚っ!!」

「うわーっ」

「ファンキーだな、おい!」

「魚だ魚!カッコイイ!!」


スゴイスゴイ、魚の形だ!!


口を大きく開けたまま海上レストランを見つめる

瞬きを忘れるぐらい見つめていると


「!か…海軍の船!!」

「え?…って、うぉあ!!海軍!?」



「見かけない海賊旗だな…」


横には海軍の船

船の中から出てきたのは海軍本部大尉の人

私は無言でゾロさんの後ろに回った


だって、ほら

相手海軍だし…


ここ、海賊船だし…


理由を付けて大尉の人の視界から消えたが、ゾロさんに首根っこを掴まれ前に出された


「うわぁぁあ!な、何するんですか!?」

「隠れるなっつーの」

「だってだってだってだって、だってェエ!!」


こーわーいー!!
マジでこーわーいー!!


泣いても下ろしてくれないゾロさん

地面に付いていない足をばたつかせて訴える


「嬢ちゃん落ち着きな」

「あふぅ…ジョニーさぁん」

「あの程度の海軍、おれらで十分だ」

「ヨサクさぁん…」



「「思い知れ!海軍のヒヨッコがァ!!」」














「「か、紙一重か…」」


どどーん


「…お疲れ様です」

「お前ら………」


刀片手に挑みにいった二人は見事にぼこされて帰ってきた


呆れながらジョニーさんとヨサクさんを見て、海軍の大尉を見る

そこには大尉の人は既にいなく、代わりに


「沈めろ」

「はっ」


ドウン!!!


大砲の弾がこちらに向かってきていた


「「「うぎゃぁぁぁあ!!」」」

「いやぁぁぁあ!!」

「うるせェぞ」


いや大砲ですよ!?ゾロさん!

当たったらヤバイッスよ!?


「任せろ!!ゴムゴムのっ…



……風船っ!!」


「「「「なぬーーーーっ!!」」」」


悲鳴のあとは驚く私たち


そういや、悪魔の実とか言ってたっけ?


空気を吸い込んだルフィさんが風船のように膨らみ、弾を弾き返したのだ

弾は私たちの船に当たることはなかった




ドゴーン!!


「!!」

「どこに返してんだバカ!!」

「お魚さーん!!」

「…はぁ」


ルフィさんの返した弾は勢いよくレストランに突っ込んでいた

大きい爆発音をたてながら爆発した海上レストラン

それを見て涙する者や驚く者、そして呆れる者がいた














「よし、おれは謝りに行く!」

「はぁ?海軍のせいにしちゃいなさいよ」

「いーや!謝りに行くんだ!」


モクモクと煙りの上がる船を見ながら握りこぶしを作るルフィさん

あのあと海軍は、今日は定休日らしいのでそれ以上のことはしてこなかった


それでいいのか、海軍よ…

まぁ、こっちとしては助かったけどね


謝りに行くという彼に同意をするように無言で頷いていたら、体がガクンッと傾いた


「へ?」

「というわけで、行ってくるぞ」

「へっ?」

「「「は?」」」

「ゴムゴムのー…ロケットォォオ!!」

「「「ちょっと待てェェエ!!」」」

「うへぁぁぁあぁぁあぁあ!!!?」





事故発生+謝罪しよう

=なんで私もォ!?



(おま、ルフィ!)(待ちなさい!)(なんでアルトも連れてくんだ!?)



(おかしくない?ねぇ、おかしいよ!なんで私も一緒に!?)(ティッシュは持ってきたから安心しろ!)(鼻水の心配なんてしとらんわァ!!)