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迎えに行きましょう



目が覚めたら、ルフィさんがいなかった

代わりに、知らない男の人が三人いた


……何故?





ゾロさんに話を聞き、状況が飲み込めた

食料を取りに、悪魔の実の力で空を飛んだルフィさんが、鳥に連れ去られたらしい(バカか、あの人は)

で、この三人は海賊で遭難者ということ


「か、海賊!?ひぃっ!」

「…お前も海賊だろ。一応」

「一応もくそもないです!私は一般ピーポーです!」

「はいはい」


…ゾロさんって冷たいよね

仮にも女の子が怖がってるっていうのに


じとー、と睨んでいたら慰めるように頭をぽんぽん叩いてきた


私は子供か!


と文句を言おうとしたら


「こえェなら、後ろにでもいろ」


と、スペースを作ってくれた


…ぜ、前言撤回!この人優しい!!

ルフィさんよりも常識人だし!




「(凄いキラキラした目で見つめられてる…)

……で?何で海賊が海の真ん中で溺れてたんだ」

「よくぞ聞いてくれやした!」


遭難者さんは待ってましたと言わんばかりに話し始めた



私たちがここを通る前、一人の女の人が船でぐったりしていたらしい

近づいて行ったら騙され、宝を奪われ、その時降って来た雨に船を沈められてしまったとのこと


「す、すごい!雨を降らしたんだその人は!」

「天候まで操るのか…」

「魔女ですか!?魔女ですよね!?」

「海を知り尽くしてるな、その女」

「それとも超能力者ですか!?」

「・・・・」


バシッ


「イダッ」

「航海士になってくれねェかな」


ゾロさーん、痛いッスー


叩かれた頭を撫でながら黙り込む


多分、いやきっと…

ううん、絶対

うるせェって意味だよね、これ



いやー、しかし…私はゾロさんによく頭を叩かれ……

いや踵落としか、あれは



彼はツッコミ属性なのだろうか





……あれっ?てことは私がボケ??






そんなこんなしてるうちに船が町に到着した


ここでルフィさんをさが…


「じゃあとりあえずバギーってのに会わせてくれ」

「…?誰ですか?」

「お前船でこいつらの話を聞いてなかったのか」


はい!まったく(キッパリ)


キリリとした表情でゾロさんの説明を聞く














…………へー、海賊船の船長かぁ


「ゾロさん、

いってらっしゃい!」

「満面の笑みで見送んな。お前も一緒にくるんだよ」

「そんなぁぁあぁあぁ!!」


べそをかく私の首根っこを掴み引きずるゾロさん(ツナギがぁあ!)

しかし、これは嫌がらせというわけではなく


「この町はそのバギーの一味が襲撃中らしい。そんな中お前一人でいられ「無理です」

「…だから極力一緒にいろ。バギーっつーのの近く行ったら物影に隠れてりゃいい」





「…ゾロさん」

「あ?」

「アニキと呼ばして下さい」

「・・・やめろ」






もうこの人が船長をやればいいと思う





剣士+アニキ

=あんたが船長



(ここです!)(こ、ここにバギーとやらが…)(アルトはあそこにでもいろ)(は、はい)(やばくなったら走って逃げろ、いいな)(は、はい!)


(…あれ?あの檻の中の人ってルフィさんじゃ……)(はぁ!?なにしてんだあいつは!!)