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信じるものは救われる



今回のこの嵐でこの海がどれほど危険かを身をもって知った私たち(あ、ナミさん…手伝えなくてごめんなさい)(ん?あぁ、別に平気よ)

ナミさんも自分の知識が通用しない、と自信を持っていっていたが……まぁ、大丈夫だと思う


………だって


「島が見えたぞー!」


なんだかんだで航海できたんだもの

ルフィさんの大きな声にみんなも気づき、ホッとする


「ちくしょう…いったいなんだってんだ。おれを蹴るんだったらさっきの二人を蹴ろっつーの…」


わ、わぁ…ゾロさんボロボロだぁ…


柵に腰掛けながらぶちぶちと文句を言う

何も知らないのに蹴られるのは理不尽だが、今回は何も知らないからこそ蹴られた、ということを教えてあげた方がいいのだろうか

とりあえず、心の中でドンマイと呟き親指をグッとたててあげた(そしたら、)(なんかムカクツ)(って、言われて頬つねられたけど)(……痛い)


「島についたら飯食うぞ!」

「つ、つーかあの島に人はいるのか?か、かかかか怪物とかいたら…」

「………死んじゃう」


もう!ウソップさんのバカ!なんでそんなこと言うのさ!


「怪物はわかんねぇが、なんかあるかもな」

「なんかってなんだ?」

「さぁな。でも、あの二人組…なんか引っ掛かるんだよ」




「…………………島、いきたくない」


上がっていたテンションが垂直に下がっていくのがわかった


ゾロさんもバカ!思っても口にしないでよ!


うわぁん!と両手で顔を押さえながらナミさんにこの島に寄らないよう頼んだ


…が、


「ダメよ」

「「なんで!?」」

「クロッカスさんも言ってたでしょ?ログが溜まらないとその島から出れないの」


知らないよそんなの!


よくわからないが、例えこの島に怪物がいてもオバケがいても、怖い人がいても…この島に寄らなければいけない、ということらしい

そんな恐ろしい航海にウソップさんと二人で泣きながら抱きあった(アルト、おれらは船にいような!)(うん!)


「………………泣くのもいいが、もう着くぞ」

「「いやだぁああぁあ!!」」

「大丈夫だよアルトちゃん!君はこのおれが死んでも守る!」

「サンジ!おれは!?」

「がんばれ」

「おいぃぃい!!」

「霧でよく見えねぇぞ?」

「敵がいたら全滅よろしくね」


泣いてても笑ってても怒ってても、着くものは着く

霧でよく見えない河口にメリー号が入っていった





神様、仏様、お魚様!

どうか…どうか!


平和な島でありますように!!















「「「「ようこそ!ウイスキーピークへ!!」」」」





「……………へ?」

「なんか歓迎されてるなぁ」


………願い、通じた?





…………よっしゃぁぁあ!!





お願い+神頼み

=神様ありがとう!



(歓迎…てことは肉が食えるな!)(あんたの基準はそこなのね)



(……で、おめぇはなに空に向かって手を合わせてんだよ)(ゾロさん!私神様信じる!)(…は?)