「みんな、おやつよ!」
「やったあ!」
「ナマエちゃんのお菓子、僕だいすきだよ」
「いつもありがとうね」
「……早く食べたい……」
「さ、お家に戻ったらまず手を洗うのよ。うがいもしてね。きちんとできたら、オーブンからおやつを出してあげる」
「はーい!」
「…………」
「……ナマエさん」
「リンクさん、すみません!お待たせしました」
「いえ、いつも子供たちの面倒を見て頂いて、ありがとうございます」
「あらとんでもない」
「皆カカリコ村での暮らしが本当に楽しかったみたいで……今でもカカリコ村に行く、ナマエさんと遊ぶって言って聞かないんですよ」
「ふふ、私も皆が来てくれて楽しいんですよ」
「それは良かった」
「良かったらリンクさんも一緒にどうぞ、今日はアップルパイなんです」
「わあ嬉しいなあ」
「皆で食べるのは楽しいですし、……リンクさんも居てくれたら、もっと楽しくなれるから」
「えっ」
「……い、行きましょうか!」





「こんにちは、ナマエさん」
「リンクさん!」
「驚かせちゃった?」
「いえ、会えて嬉しいです、けど、今日はどうされたんですか?」
「ああ、今日は子供たちを城下町まで送りに行ったんです」
「そうなんですか」
「今皆は王女に城内を案内してもらっているところなので、僕はちょっとこっちに」
「すみません、今日は何も用意してないんです」
「いや、気使わせる為に会いに来たんじゃないんですよ、僕はただ……」
「ただ、」
「会えれば、良いなって」
「…………」
「……あはは、」
「……ふふ、なあに?」
「すいません、口下手で」
「そういうリンクくんも、良いと思うわ」
「ナマエさん優しいね」
「…………」
「……なんか、ナマエさんと一緒に居ると落ち着く、な」
「……そ、そう」
「……うん」





「ナマエは彼が好きなの?」
「ル、ルダ、いきなりなに」
「動揺してる?」
「……うん、良いなって思うよ」
「やっぱり」
「もし世界が平和になったら、こんな田舎の村、来てくれないんだろうなって思ってたから……」
「嬉しいの?」
「会えたら、楽しい」
「今度トアル村に行こうか」
「ええ、緊張する!」
「あら、彼はここまで会いに来てくれるのに、ナマエは行かないの?」
「……それって、」
「時期を見極めることも必要だけど、自分の正直な気持ちに従って行動する方が良いんじゃないかしら」
「そうね……」
「応援しているわ」
「うん、……ありがとうね」





「……あらあら、皆お腹出しちゃって」
「ナマエさん、この掛布団、ここで良いですか?」
「はい!ありがとうございます」
「皆ぐっすりですね」
「ふふ、可愛いです」
「ナマエさん、今日の料理もご馳走様でした」
「どうでしたか?」
「美味しかったです!」
「わあ、良かった!」
「ナマエさんって、可愛いですよね」
「え?」
「や、あ、えーと今度トアル村にも是非来てください!ナマエさんほど美味しくはないかもしれないですけど、料理、作ってあげられたらなって」
「リンクさん……」
「あ、なんかすいません!勝手に、」
「……リンクさん、」
「はい」
「リンクさんって、私のことどう思っているんですか?」
「…………」
「……ふふ、顔が、」
「ナマエさんだって、顔が赤いです、よ」
「…………」
「……今から一緒に行きますか?エポナに乗れば、子供たちが起きる前に帰ってこれます」
「も、もちろん!」
「良かった」
「わあ、リンクさんのそんな優しい笑顔、初めて見た……」
「リンク、って呼んでくれる?」
「……ん、リンク」
「……行こうか、ナマエ」


to be continued?
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