まぁ何はともあれ、私が此処へきた理由をツナ君に喋っていると、私たちから少し離れた所で喋っていた恭弥が私を呼んだ。
それも、とてもドスの効いた声で。

「芹奈。」

低い、恭弥のこの声を私は知っている。恭弥のかなり怒っている時にの声色だ。けれど、恭弥が何に対して怒っているか分からない。隣で困惑しているツナ君。取り合えず恭弥に返事をしてみて、確かめてみよかな…

『ん?どったのー?』

「パフェ、来たよ。それと…君らさ、そろそろ消えてくれない?僕、芹奈の前で咬み殺したくないんだけど。(芹奈の前で無かったら有無言わさずなんだけど)」

「ンだよ。(芹奈の前じゃコイツも…男って事かよ)」

「ヒィッ!ご、獄寺君!リボーンは此処には居ないみたいだし、そろそろ俺ら帰ろうか」

「えっ、ちょ…十代目!」

ツナ君は顔を真っ青にしながら獄寺君を引っ張りその場を立ち去った。あの慌てようから察するに、テーブルに戻らずに家に帰りそうな気がするのは私だけだろうか。

嵐の後と言うか何と言うか…。
取り合えず静かになったのは確かであって、再び椅子に座りなおした私と恭弥。私の目の前にはピカピカと光輝くナッポパフェが!
(注意:これは私ビジョンでお送りしております)

『やっと食べれるよ!頂きまーす!』

スプーンの形をしているが、先端がフォークっぽくなっているを上手く利用して、上にのっているパイナップルを食べる。
一番上にカットパイン。バニラのアイスクリームや生クリーム、マンゴーのピューレなどが入っており、いかにも夏ってイメージがピッタリのパフェ。

『んー!やっぱりおいしいっ!』

パフェをつついて食べている間、恭弥はコーヒーを飲みながら私を見ているだけだった。
恭弥は甘いのは苦手じゃなかったら勧めたんだけどなぁ。残念。心なしか微笑んで見える恭弥。余程この店のコーヒーがおいしいのか。はたまた何か嬉しい事でもあるのか…。
食べながらもボーッと恭弥を見ているとガタリと言う音と共に恭弥は立ち上がった。

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