※相変わらず下品です

とあるのどかな空気漂う春の日の午後。お昼寝するにはうってつけと言える陽気の中、ツナ獄山そして貴裕の4人は屋上でお弁当タイム。 コンクリートの床に円を作るように座り、各々弁当に舌鼓を打っていれば不意に貴裕が声を漏らした。

『胸ってデカいほうがいい?小さいほがいい?』
「ぶっ!」

ツナが玉子焼きを吹き出した。

「じゅ、10代目大丈夫ですかっ!?テメェ貴裕!何ふざけたコト急に…っ」
「オレはどっちでもいいぜ。でもペッタンコは嫌なのな!」
『揉むとき楽しくないもんなー。ちなみにオレは小さくても自分で育てる派です☆』
「人の話を聞けぇえぇ!!」

何とまぁ、思春期らしいと言えばらしい話。それにノッた山本は爽やかな笑顔で言葉を発し、話題の張本人・貴裕はウィンクと共に聞いてもいないことを。 年相応か不相応か、顔を真っ赤にしていながらも心の中でツナはこっそりと「オレは大きいほう、かな…」なんて考えていたり
『なんだよー そんな言ったって気になったんだからしょうがなくね?で、獄寺はどっち?』
「黙れ変態! 大体なぁ、胸のデカさで女見てんじゃねーよ。好きになった奴が小さかろーがデカかろーが、受け止めんのが男っつーもんだろが」
『「「おぉ…」」』

見た目は一匹狼の不良
そんな獄寺の口から出るのは至極まともな言葉。思わず3人ともが声を漏らしながらパチパチと拍手を送ってしまう。 意外な人物からの拝聴を賜ったものだ。 理想的な考えを述べる獄寺を見て、自分も考えを改めなければな…
などと貴裕が思うワケがない。



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bkm
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