『一体どうした』
「オレが聞きたいよ!」

休日のある日。
自宅自室にてゴロ寝しながら漫画やゲームに没頭していれば、転がしておいたケータイに一通のメール。ちなみに俺に予習復習なんつー概念はない。
つか誰だよ今いいとこなのに…。空気読めクソッ!
…誰かが聞いたら人格を疑われそうだな。まぁコレが俺だから仕方ねぇ。 なんて、テメェでテメェを擁護しつつ悪態吐きつつケータイを開きメールを見た。
…あ? なんだツナからじゃねぇか。何アイツ家向かいだってのにわざわざメールしてきたワケ?面倒な。あぁ、いや、何かツナのほうが面倒なことになってるみてぇだな。メールの内容誤字脱字ばかりで何言いたいのかちっとも伝わってこねぇwww
学力が残念なせいか普段からのメールも誤字や脱字が多かったけどなぁ。しょうがねぇいっちょ特攻仕掛けっか!思うが早いかすぐにベッドから起き上がるとケータイだけ持って向かいにある幼なじみ、沢田綱吉宅へと突入した。
そしてそのままツナの部屋へと直行したところから話はスタートする。

『いやマジで一体どうした。あんなクソ意味不明なメール送りつけて。付き合いの長い俺でも流石に分からん』
「うぅぅ…」

話がありそうだから来てやったっつーのに肝心のツナは布団に籠城状態。なんなんだチクショー、帰んぞコラ。半ば本気で帰ってやろうとも思ったがきっと後がうるさい。自分の機嫌が下降してゆくのを感じながらも口を開いた。

『おいコラ用があんならサッサと話せ!さもねーと明日お前の机の上にエロ本置いて笹川からの好感度下げっぞ』

だがしかし抵抗はさせて頂く!

「やめてぇええぇ!!!」

案の定、コンマ0.1秒でツナは布団から飛び出た。こんだけ素早く動けんなら体育の授業もっと頑張れんじゃね?出し惜しみじゃなさそうだな。
アレか、火事場の何たらってやつ? どんだけ笹川好きなんだよ、必死すぎて逆にキモい(笑)

「…オイ、今なんか失礼なこと考えなかった?」
『別に(笑)』
「(笑)って付いてんぞコラァァアア!!」
『まぁいいじゃねぇの、お前人に笑われんの慣れてんだろ。で、いい加減何で呼び出したか言えし』
「(何か色々と腑に落ちない…!)…何と言いますか」
『おう』
「昼寝して、起きたら」
『ふんふん』
「……女の子に、なってた」
『はぁ?』



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