恥ずかしさを紛らわすように貰ったカップケーキを一口かじってみる。特に何も入っていないプレーンのカップケーキはバニラの甘い香りがして。口の中にも同じように甘みが広がっていった。
んんん、甘い…!

「どうかな…?」
『ん〜、甘い。けど美味いよ』
「本当? 中里くんは甘いの苦手?」
『得意ではない。だからさ、次はもう少し甘さ控えめの作ってくれたらスゲー嬉しいんだけど』
「うん分かった!じゃあ次はもう少しお砂糖控えるねっ」


そのまま素直に美味いとだけ伝えても良かったんだけど、やっぱ引くときは引いてしっかり意見言わねーとな!男としちゃいつまでも女の子の気ぃ惹くためにヘコヘコしてらんねぇし。しかもそれでちゃっかり次回の予約も取り付けたし、上々だろう。沢田たち?あぁもちろん誰も渡してねぇよ。誰が好き好んで傷つけられに行くかっての。
沢田は、なんか物欲しそうに見てたけど。

アタック3 完

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