ていくんはいんらんでごめんなさい 番外編






「ひゃぁっ」

真っ赤に熟れる帝の乳首に佐治は噛み付いた。

「ふーんこれくらいで気持ち良いんだ」
「ふぁっ、ごめんなっさ、ぁ」
「なに、謝ってるの可愛い」


指の腹で押し潰すように乳首を弄る。乳輪を撫でてやると、先ほどのように噛まれたいという意志を我慢汁を垂れ流すペニスが主張していたが、無視をするような形で、乳首に爪をたてた。


「ひゃぁぁっふぁ、さ、さじくっん。も、乳首やだぁ」
「やだじゃないでしょ。我慢しなさい」
「ふぁっひゃっ……あひゃ、ふぁっ」


30分以上も乳首を弄られればさすがに限界を迎えたらしい、帝は泣き叫ぶ。淫乱だということは知ってはいたが、予想以上の乱れっぷりに、生唾を飲み込む。
風呂からあがった流れで始まった他愛無い触り合いが、まさか、ここまで成長するとは双方、予想していなかったことだった。いや、佐治に関しては僅かな悪戯心が存在していた為、予想外とは言い難いだろうが。

「ちんぽ触って欲しい」
「あっあっ、触ってほしぃっよぉ。僕のおチンチン、触ってぇぇ」
「俺のメリットは」
「ふぁぁぁ、ひゃあっあがっ。ぼ、僕も、触るっから」


聞きたかった返事をもらい、佐治は乱れる帝に見えぬよう笑みを作る。今まで、お情けで着ていた衣服を取り払い、床へと投げ捨て裸になると69の体勢へと変わる。
乳首を弄られ、我慢汁で射精したかと見間違う帝のペニスが口の前にきた。鼻腔を横切る男の体液特有の生臭い香りが身体の中へと入ってきて、どくんと興奮する。


「ひゃっ! 佐治くん」
「ほら、帝も銜えてよねぇ」
「んっ――……! んぐ」


帝のペニスを銜え、咥内で味わうように舐めつくす。限界だった帝は容易く精液を吐き出そうとしたが、親指と人差し指で輪を作り、射精を阻止した。

「俺が達するまではいかして、あげないから」
「んっ……―ぁっあっ、ふぁっん――……」


喋りながら、強引に口を閉ざしている帝の咥内へペニスを突き立てる。むせ返る臭いで、咽ずいた帝の反応に快楽を見いだしながら、快楽で朦朧になっている帝の口を利用し、腰を動かした。


「ちゃんと舌、動かして」
「ふぁっ、あっんっっ――」


舌を絡めさすように、帝は不規則な動きをする佐治のペニスを舐めた。普通、これほど自由気儘に動きをする相手であり、尚且つ、射精を抑制されていたら舌を動かし、まともなフェラをすることなど不可能だ。


「んっ、いいよ、帝ちゃん」

若干、頬を染めながら意識が遠退きそうな帝の表情をはた目で見つめ、快楽に浸る。以前、遊び相手に選んできた生ゴミには佐治は今とは比べものにならない、酷い行為をしてきた。その時とは一味違う快楽の行方だ。夏目と性交している時とも違う。あれはもっと、別の意味合いをもつ、ある意味、神聖なセックスだ。


「ねぇ帝ちゃん、イくよ」
「んっ――……!!」


自分が達するのを感じ、佐治は予告を帝に告げる。ついでに、射精を抑制していた、指でつくられた輪を離すと、尿道に舌を捻りこませ、射精へと導く。


「んっ…――! あっあっふぁっっイくぅぅっ」
「くっ」



同時に果てる。
あーあー、やっちゃった。失神してるかなぁと吐き出した直後の気だるい身体を立ち上がらせ、帝の顔を覗き込む。すると、そこには淫らに顔を歪めた帝の顔があり、きゅうっと佐治の腰に抱きついた。


「つ、続きしよぉよ。だめかなぁ」

吐き出した佐治の精液を勿体ないと指先ですくい上げ、飲み込みながら、帝は佐治を誘う。
飛んじゃってるなぁ。
苦笑いをしながら、そのまま帝をベッドに押し倒した。








20110901

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