宇宙人との性交



人間を試すのは得意分野だ。なぜって俺は人間に興味がないから。簡単に甘い誘い文句という媚薬に誘われ寄ってくる。
存在するのは他者ではなく、嫌いな野菜。南瓜。胡麻。みんな、屑ばかりだ。輪郭はぼやけていて曖昧なのが当たり前。霞む世界で、異彩を放つのは、夏目だけ。彼だけが人間。だから他の人間はどうでも良い。いや、人間でないのだから仕方ないさ。勝手に期待、抱けばいい。関係ないさ。糞みたいな連中。勝手に笑って、勝手に泣いて、知らない間に俺の世界からフィードアウトしてくれ。満足、とも思わないが多少の清々しさくらい感じてやる。
だから、今、俺の足首を舐める女の子にも興味をもてない。餌に釣られた生き物。雌豚という言葉をあてがうにはぴったりな女だが、どうでも良い。豚には見えない。いつも通り南瓜の塊が俺に奉仕する。まぁ、愛称は雌豚でいい。喉を鳴らせば従順な雌豚は股を開く。適当に脚を折り曲げ関節を外すと心地よい悲鳴をあげた。喘ぎ声として受け取ってやる。雌豚は恐怖で体温をさげ青ざめ、化粧が施され、人工的であった顔は人間が産み落とされた時のように歪む。くしゃりと笑顔が消え去る瞬間。塵を捻り潰す快楽。腕についた肉をスライスしてやる。皮膚を外したら筋肉が姿を表し、引っ張ると薄く伸びる。綺麗に整えられた爪を外す。中から薄ピンク色の人体が姿を表し、喉を鳴らした。ここで、ようやく、眼前にいる雌豚に性的興奮を抱ける。じゅくり、飲み干した唾液を撒き散らしてやる。人体に唾液がしみ込み、操り人形のように踊った雌豚。悲鳴は甘言に。俺の胸を溶かしていく。剥ぎ取った爪を自慢気に口に加えて、そのまま、雌豚の咥内に押し込んでやる。お前が時間を費やした、爪を飲めよ、なぁ、おぃ、罵倒を浴びせると雌豚は喉をごくんと鳴らした。あらあら、可愛いねぇ。興奮してしまうよ。屑野郎が。
俺はそのまま、雌豚のくぱぁと開いた性器に肉棒を突き立てた。収縮を繰り返す襞の抵抗など気に止めず、欲望の塊をぶち込む。獣姦をしている気分だよ。いや、宇宙人か。俺と同じフィールドに立たない、生き物を犯す。孔があれば、人間でなくても代わりは効く。快楽とは恐ろしいねぇ。生唾を飲み込み、泣きじゃくり、蒼白な顔をしな雌豚に涎を垂らす。嫌だ嫌だと首を振るので、面倒になり殴り付けた。人体が壊れる音が脳髄に直接打ち込まれ甘美な密を与えた。
快楽を追いたくて足首を掴み坐骨を妙な方向へと曲げてやる。あ、これで、雌豚は二足歩行を忘れたかもな。笑う。淫液が、錯乱する。咀嚼音を響かせ、お前の目玉を穿ってやろうかと脅すと、陳腐な三流の寸劇のように踊り狂った。雌豚の愉快な表情が俺に面白さを受容させ、脂ぎった肉を爪先に食い込ませ、雌豚の悲鳴と共に達する。中だし、お腹にいっぱい注ぎ込まれた雌豚は意識を飛ばした。腹ボテした、子宮の上に拳をおもいっきり投げ込む。断末魔が聞こえ、精液が飛び散る。孕まれたら面倒だ。夏目にバレたら困るから。仕方ない、仕方ない。寧ろ、感謝して欲しいくらいだ。殺人者に、雌豚がならなくて済んだことをさぁ。
苦しみ悶える雌豚を横目で見て、溜め息を吐き出し、シャワーを浴びる。ああ、スッキリした。












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