ハイネと桜 | ナノ




桜は冷房がはいった部屋の中で毛布にくるまりながら自分のヴァギナは漏れていることを察した。指先を下腹部へと近づけると、汁が溢れかえっており、洪水状態だ。指を一本、押し入れると、性器が反応する。クリトリスが尖って、陰茎が反応を示す。乳首はすでに勃起しており、熱い吐息が漏れる。

「んっ――ハイネくん」

枕カバーを噛み締めながら吐息を漏らす。早くハイネがアルバイトから帰ってきて、自分のオマンコとケツマンコにおちんちんを突き刺して欲しいと願いながら瞼を閉じる。妄想の中に出てくるハイネは好きなように桜を抱く。自分の欲望を貫くように、ずっとしてほしいと頼んでもしてくれない鋭利な彼のナイフで桜の皮膚をぶすぶす指していく。皮を剥がすようにまずは刺して、綺麗に肉をスライスする。そうすると溢れてくる桜に淫液を嘲笑いながら「好きだよ、大好き」と囁きながら、反り立った人間のものとは思えない、pちんちんを桜の中にねじ込むのだ。
初めてはスオウに奪われたが(もちろん同意の上だったが)今ではすっかりハイネを受け入れる専用になってしまった。一時期、彼がなにを考えてかわからないが(だってハイネの考えていることなんて桜には殆ど理解できないことなのだ。最近になって彼を理解しようともがくから苦しいのだということをようやく、学んだ)ホームレスに自分を犯させて歓喜するというプレイをしていた。あのころは、良く知らない腐臭が漂うおじさんの肉棒を桜は受け入れていた。病気にならなかったのが不思議なくらいだ。妊娠はもともと排出される卵の量が違う桜は受精する可能性の方が低い。もしあのとき、妊娠していたらハイネはどんな顔をしたのだろうかと、桜はわずかに興味があるのだが、一生ハイネへ語られることはない好奇心だろう。
ホームレスのおちんちんを味わい、百人以上の男とかかわりを持ったことがある桜であるが、今まで見てきたどのおちんちんよりも、ハイネのおちんちんは自分を喜ばせた。失礼な話だがスオウとはくらべものにならない。形やサイズは似ているのだが、腰の振り方が異なるのだ。ハイネのおちんちんが桜の中にずぼずぼと入ってくるだけで、膣はハイネを喜び、毎回、軽く達してしまう。ハイネはいつも痙攣する桜を見て少しだけ、嬉しそうに微笑んでいる。

「あぁ、ハイネくんっ――」

なんで、どうして彼はいないのだろう。この広い空間に。置き去りにされているわけでもないし。夜だから少しセンチメンタルな気分になっているというのは判っているのだが、枯渇する桜の胎内は早くハイネのおちんちんを受け入れたくて腰を振っている。ついに桜は枕元においてある睡眠薬へ手を伸ばした。桜が寝れないときに服用しているものだが、小さな小瓶にはいっており、その小瓶を膣の中に押し入れた。

「ん――ぁ、はぁ」

漏れている膣は想像以上に抵抗することなく小瓶を受け入れる。自慰行為をするときは、陰茎を弄るか膣とクリトリス、乳首と決まっている。アナルへ手を伸ばすことはあまりない。アナルは自然に漏れないので面倒なのだ。けれど、ハイネのおちんちんが自分のアナルに入っていたらという妄想は良くする。ハイネの蛇みたいに長い舌が伸びる。襞を広げるように円を描かれ、陰茎を弄られる。ハイネはアナルを弄る時、桜に腰を高くつきあげるように欲求する。桜は喜んで腰をあげハイネに提供する。

「あぁんっぁあ、はぁ、ハイネくん、ハイネくんハイネくんっ――」

腰をあげながら小瓶をずちゅずちゅと前後に動かす。陰茎は勃起して破裂寸前だ。もう少し奥へ小瓶を押しやるとあっけなく達してしまうことが出来るだろうと桜は、小瓶をさらに奥へ挿入しようと指先で押したとき、扉がひらいた。

「なにしてんの」

少し、引いている声に酷いなぁと桜は吐息を荒げながらもハイネくんとこっちにくるように誘う。既に桜は寝ているものと思っていたのだろう。シャワーを浴びる前に寝顔でもと思って入ってきたのが丸わかりな顔をしながらハイネは双眸を大きく見開いていた。

「見たらわかるでしょ。オナニーだよ」
「う、そうだけ、ど」
「ねぇ、ハイネくん……ぼくのココ準備できてるんだけど、くれるよね?」

出来るだけ色気を放ちながら扇情的にハイネを誘う。ハイネは簡単にのってくる。俺、汗臭いよ、と首を傾げるので、少女漫画のヒロインかと桜は密かに眉を細めた。汗臭い方が好きだ。ハイネの肩に手を伸ばすとハイネの耳朶に唇をあて「おかえりなさい」と囁いたあと、侵入してきた待ち望んだ肉棒に喘いだ。

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