九条とハイネ | ナノ



「ヒギィィィィ」

ブチブチブチィィィィ
大腸を通過して肉壁を押し上げるようにして排便される。三日間、妊婦のように膨らませた腹はみるみる内に窄んでいく。鎖で天井から吊るされ、首輪をつけられたハイネは強引に上を向くよう指示され、九条と口づけされた。

「臭くてたまらないね」

口角をなぞって、わざわざ唾液まで流し込んできた癖に吐き捨てるように囁く。鼻をわざとらしく摘まんで充満する匂いを馬鹿にした。
ハイネから言わせてみれば、このような匂いを齎した原因は九条だが、そんな意志を発する力は彼に残っていない。
白痴になる薬物を投薬され、三日間部屋に監禁された。九条の奥方である怜子が会合に出掛けたことを良い機会だといわんばかりの勢いで九条はハイネを凌辱する。
寝転んでいた廃人状態のハイネを拘束して、鎖で繋ぐと後孔の入り口に座薬を押し込んだ。そのままアナルパールで蓋をしてしまえば、後は腹の中で蛇が動き回るのを待つばかりだ。
一日放置しておくと丈夫な体をもつハイネといえ耐えられなくなったのか、奇声を発し始めた。奥方がいるときであるなら、猿轡を噛ませるが、今はこの屋敷で九条の命令に逆らえるものはいない。絶叫は無情にも児玉する。
「腹がいたい、腹が痛い、はらがひぎぃぃぃっぁ」と腹痛を訴えるハイネに対して九条は平然とした顔で鑑賞した。何百人もの人間を殺し続けてきた屈強な暗殺者が自分の前では、虫を捻り殺すかの如く、か弱い姿になり手中に収まっている光景を見るのはいつ見ても快楽を九条に与えてくれる。
悲鳴をBGMにして酒をすする。
見せしめに奴隷を何人か呼んでハイネの前でセックスをしたり、排出行為をしてみせたりした。九条の部屋は姿を変え、ステージが顔を現す。
平常な人間が見ればあまりの「異質」に口を押さえ嘔吐してしまう。今まで正義を信じていた少年は正義こそ悪だと憎みだすだろう。そんな光景の中、ハイネは熱い視線を九条から集めながら「ヒギィィィィ」と悲鳴を上げ続けた。

「ほら食べなさい」


鎖を外して、床に噴射された汚物を舐めるよう指示する。いやいやいや、と顔を振るハイネの後頭部を抑えながら、顔面に汚物を付着させた。

「私に二度目はないよ。食べなさい、ハイネ」

ゆるやかな口調で九条は述べる。繰り返され調教されたハイネは無意識に自分が拒絶すれば更にひどい目に合うことを理解しており、舌を伸ばした。
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