友夏里と千代 | ナノ




「ゆかりのばかっ」

千代が友夏里の腕でもがいている。衣服を脱がされた素っ裸にされた状態で腰を抱きしめられ、まだ服を着たままの友夏里に腰を押し付けられていた。
舌足らずに自分のことをひらがなで「ゆかり」と呼ぶ千代のことが可愛くて仕方ない。他の女や男を抱いているときになんか、これっぽっちも感じない気持ちが浮上してくる。腕の中で抵抗を示す千代は天使に違いない。

「馬鹿じゃないでしょう」
「バカだよぉ、やめて」
「どうして、エッチなことしたくないの?」
「今日はしないって約束したのに。ゆかりは、ウソツキさんだよ!」

ホテルまで連れ込まれて、交際中の二人がセックスをしないという結論に至る方がどうにかしているよ、と友夏里は脳内で思ったが、千代のおバカさんな頭はそこまで辿り着かなかったのだろうと、頬にキスを降らす。

「ふっぁ」

ちゅ、ちゅっと甘いキスを連続させると、擽ったいのか腰をくねらせる。既に勃起している友夏里の陰茎は千代が動く度に衣服と擦れて気持ちが良い。流れ込むように、千代の顎を上に向かせ、口づけをした。

「っぁ――ゆかり、はぁっ――」

未だに上手な息継ぎの方法を千代は知らない。唾液を流し込みながら、舌を幼い咥内に侵入させると、飲み込めなかった分が口角から漏れだす。息を充分、とれていないので、酸欠寸前の顔は紅潮する。もう、その顔を見るだけで達してしまいそうだ。
気を失われては困るので(まぁ気を失ったところですることは変わらないのだけれど)口を離し、息を充分にする機会を与える。
もう自分なしでは立っていられなくなった千代は友夏里の腕にしがみ付いている。必死な光景が可愛くて、意識を朦朧とさせている千代に頬づりすると、ベッドに寝かせる。青緑の他者とは違う千代だけの髪色が白いベッドに栄えて、脳内の記憶に焼き付けておく。自分の妄想の中に居る千代より、現実の方が何百倍も欲情するのだから困った話だ。妄想の千代は大人しく淫らに乱れているが、反抗精神を持ち合わせて、ぐずぐずになって、結局のところセックスをさせて淫乱になっていく現実の方が何百倍も可愛くて、可愛くて、犯し足りない。

「千代のいただき――す」

幼い千代のチンコに舌を伸ばす。仮性包茎だったのを数年前に習慣づけないと皮を被ったままだよと言って毎日、学校で剥いてやったチンコは今では小さいままだが、しっかりとしたチンコに成長を遂げた。父親に邪魔をされていた感は否めないが、高校時代の性について疎い千代が学校のトイレという異空間で顔を紅潮させ「なにも知らなくてごめんね」と悪くもないのに、謝り倒す姿を見て押し倒さなかった自分を今でも褒めてやりたい。

「はっぁ――んひゃぁ、きたないのにぃ」
「千代のだから美味しいもん」
「うう、ゆかりっぁ」

友夏里の背中に手を伸ばし、服を引っ張るようにして、止めて、という合図を繰り出す千代など無視して、舐める。一週間程度、性的関わりを持っていなかったので、久しぶりに味わう千代のチンコは粕が僅かに溜まっていた。洗うのを疎かにしたのだろうか。お風呂だってお父さんと未だに入っているような子なのだ。あの父親が息子の下の世話まで見ているとは到底思えない。大学生になった今でも勃起すらまだなんだぞ、という眼差しで息子を見ていそうだ。
独特の鼻にかかる臭い。我慢汁が垂れてきて、いっそうのこと射精させてしまおうかと悩む。幸いなことに千代は幼い身体に反比例して、体力は有り余るほどあるのだ。運動神経は欠落しているが、力だけはバカみたいにある。今、握り締めている衣服だって、もうすぐすれば裂けてしまいそうだ。

「イこうかぁ、千代」
「やだ、やだ、ゆかりぃっぁ、出ちゃうから、はなしてぇ」
「飲んであげるね」

裏筋を舐めて亀頭を刺激すれば、千代は身体を痙攣させながら射精した。どくん、どくんと、吐き出されたものを友夏里は躊躇わず、飲み込む。喉に流し込みながら、いっそうのこと、毎朝の食事が千代の精液でも構わないのにと、牛乳変わりの千代の精液を飲む自分の姿を想像した。
射精したばかりの千代は肩を揺らし、羞恥から自分を見ようとしない。友夏里はしょうがないなぁと上唇を舐めて、生臭くなった自分の咥内に満足した。
ベルトを下げ、下半身から勃起して、筋張った凶器みたいな陰茎を取り出し、千代の顔に押し当てた。ほら、悪いと思っているんだったら千代はなにをすれば良いか判るよね、といった柔和な顔で笑うと、千代は、おずおずと、舌を伸ばした。


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