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「あぁぁぁぁぁ! あぐ、あ、ひゃっ」

 収縮するアナルの動きを無視して皮を引き延ばすようにジルの肉棒は僕の中に入ってきた。充分にならされたが痛みは伴う。悲鳴にも似た声があがるが、ジルは気にもとめない。それどころか、愉悦に酔うように、僕の名前を呼んだ。

「充葉ぁん、充葉ぁん、ねぇ、オレたち一つになったんだよぉ。気持ちいいよねぇ、オレは気持ちいいよぉ。最高だよぉ、充葉ぁん」
「あ、あぐ、ひゃっあ、っあ、じ、ジルぅ」
「気持ちよくて上手に喋れないんだねぇ。判るよぉ」
「ちがぁっあっひゃぁん、あ、そこ、や」
「ふふ、ここぉ? ねぇ、ここでしょう?」

 指で弄くられていた時でさえもヤバかったのに、ジルの巨大な肉棒で前立腺を突かれ、喘ぎ声が漏れる。

「ひゃぁぁぁんっあ、っあ」

 重点的に前立腺を責められる。射精していないのに、射精したと同じような快感が体中に響き渡る。ごりごり、という音が聞こえてくると錯覚するくらい、前立腺を押される。
 ぐちゅ、ぷく、ぐちゅ。
 接合部分から気泡が泡をたてる嫌な音も鼓膜を擦れ、耳からも犯されている気分になった。

「ねぇ充葉ぁん、さっきから気付いてるぅ? オレがねぇ、動かさなくても充葉からぁ良い所を求めるみたいに腰が動いているんだよぉ。オレの動きとあって、最高に気持ち良いねぇ。ねぇ、充葉ぁん、ねぇ、どこが良いか充葉から教えてくれるなんてぇ、オレ、嬉しいよぉ」
「ひゃぁ、あぐっああぁん、おし、えて、なんて、ひゃあ、あぐ、教えてなんて、ん、ないっ」
「今も腰振っている淫乱のくせにぃ。苦しいよぉ、その言い訳わぁん」

 ぐちゅ、ずぼ、ぐちゅ。
 腰を出し入れされる。肉棒を限界まで抜かれ、亀頭の膨らみが収縮するアナルから抜けようかと思い、淡い期待にしがみ付こうとすると、次の瞬間、性急に奥まで突き刺さる。

「ひゃぁぁぁぁぁ、あ! あっあぁっ」
「これ、気に入ったのぉ、充葉ぁ」
もっと、やってあげるねぇ、なんて頼んでないのに、動きを繰り返される。気に入ってなんかない。奥まで突かれた瞬間、頭の中ではパチパチと電気が走ったみたいな感覚で支配されてしまう。
「ジ、ジルぅ」
「ふふ、可愛いよぉ充葉ぁ」

 一層のこと、混濁した意識の中に残る抵抗心までも捨ててしまえば楽になれるのだ。この、快楽に酔えばいい。虚脱した身体、思考を奪われた脳味噌で抗うのは、無理がある。

「ジ、ジル、ひゃぁっあ」
「なぁに、充葉ぁ」

 無意識の間に縛られた腕を動かしながらジルを求める。ジルは僕がなにをしたいか察したのだろう。腰を振る動きを止めることはないが、その中で、ジルは僕を縛っていた腕を解く。

「しがみ付いても許してあげるぅ」

 ねぇ、充葉ぁといわれていないのに、名前を呼ばれた気がする。いつもと変わらない、僕の幼なじみの声。僕はその声にしがみ付くように、ジルの肩に手を回した。
 小学生の頃、溺れた僕を助けてくれたジルの姿が脳内で再生される。化粧をしていなかった、ジル。まだ、母親第一主義じゃなかったジル。けど、今は、母さんと泣きながら名前を呼び、かと思えば恍惚に酔うような声色で母さんと呼ぶジル。

「ジ、る」
「うん、もっと、抱きついて良いからねぇ」
「あ、あぐ、あっひゃぁっ」

 僕はジルの肩に回す腕に力を込める。痛いのと気持ち良いのとで、頭が馬鹿になっていて、考えるのを放置しては、快楽を追った。僕の痛みを少しでも共有すればいいのに、と背中に爪をたてながら。

「ひゃぁぁぁ、あ、ジル、あっん」
「気持ち良いでしょう充葉ぁん」
「あ、ひゃ、あっあぐ、あ、気持ち良い、きもちいからぁっ!」
「ようやく、素直になったんだねぇ。身体はもっと前から素直だったみたいだけどぉ。嬉しいなぁ、充葉ぁ。オレも最高に気持ちいいからねぇ。もっと、二人で気持ち良くなろうねぇ」

 ジルの動きは段々と激しさを増し、前立腺を重点的に突きまくったと思うと、奥に嵌めこんだまま腰を回して、無茶苦茶に中を抉る。

「はぁはぁん、ああ、充葉ぁ気持ち良いねぇ。だよねぇ、淫乱な充葉は、もう、とろとろでぐちゃぐちゃだもんねぇ」
「あっあ、そこ、ぁひゃ、あっ――いい、そこ、良いよぉ、ジル」
「もっと突いてあげるよぉ」

 ジルは僕の顎を掴み、くいっと持ち上げると、身体を立たせ、自分は胡坐をかくような体勢を取り、僕の脇の下に腕を食い込ませると、ふっと、持ち上げ、身体をすとんと落とす。

「ひゃぁぁぁぁぁぁ! あぁ、っあ、やぁ、やめてぁ、頭どうにかなっちゃうっ」
「んふ充葉ぁ、大丈夫だからねぇ。平気だよぉ」
「あっあ、ちがっ、もう、だめだって、また、イっちゃう」

 自分の体重のせいでさっきまでは届かなかった奥に肉棒が侵入し、気がどうにかなってしまいそうになる。駆け抜ける電流に加えて、高まる快楽が刺激を与える。

「じゃあ、充葉ぁ、一緒にイこうねぇ」

 ジルは僕の顎を掴んで自分の方へと向かせると、深い口づけをした。僕はそれを受け入れる。舌がくちゃくちゃと絡まり合い、リップ音を立てて別れる。色んな行為をされて、感じてしまったけど、キスされている時が一番、気持ち良いかも知れない。ジルにこんな感覚判らないだろけど。

「いくよぉん、充葉ぁ」

 そう言うや否や、ジルは僕の腰に両手を回し、持ち上げては下ろす。肉棒がぎりぎりまで抜かれては、一気に奥まで入ってくる。

「はぁっあっひゃっ、あぁん、あ――! イク、イっちゃうよ!」
「うん、イこうねぇ」

 アナルに刺さったまま、ジルは僕を押し倒し、背後から突く。ぐちゅぐちゅ、ぐぷ、ぐちゅ、嫌な音だけが教室に響き渡る。
 前立腺を思いっきり突かれた、


「もっと、ジルっあっもっと、してぇ! もっと、突いて、く、れっぁ」
「我儘だねぇ、充葉ぁん。けど、その我儘は聞いてあげるからねぇ」
「ひゃっ、あっそこ、良いよぉ、ぐちゃぐちゃになって、頭どうにか、なりそう。あっあ、ひゃ、イく、あぁぁぁぁぁん」
「はは、充葉ぁん、身体びくびくしてるよぉ。イっちゃってるんだねぇ。可愛いよぉ、可愛いよぉ、充葉ぁ。オレのペニスぎゅうぎゅう掴んで搾りとってるねぇ」
「ひゃぁぁぁ、いや、いってる、いっちゃってるからぁ、動かさないでぇ!」
「駄目だよぉ。オレはまだイってないからねぇ。今から、充葉の淫乱なアナル……あぁ、ケツマンコっていうんだっけ、これってぇ。充葉ぁん、知ってるぅ? ねぇ、ケツマンコにオレの精液いっぱい注ぎ込んであげるからねぇ」

 そう言ってジルは僕のアナルに射精した。いったい、どれだけ溜めこんだら、こんな量が出るのかと疑いたくなるほどの量で、いつまでも、注ぎ込まれる感覚が止まらない。


「やぁぁぁっあ、もう、中には出さないでぇ。あああっアッ、あん、ひゃぁ、れてる、入ってるよぉ、精液が、ぐちゅぐちゅいってるぅ」
「はぁん、充葉ぁん、気持ち良い、気持ち良いよぉ、ねぇ、充葉ぁん、充葉ぁ、充葉ぁ、充葉ぁん」

 背中から僕を抱きしめながらジルはそう囁き続けた。僕は朦朧とし、消えゆく意識の中で、成功だよぉ充葉ぁ、という声を聞いた。




















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