昨晩はウルセェくれぇの、騒ぎで酔っ払いが俺と帝の愛の巣で転がってた。高校時代からの友人である柴田達が集まってのどんちゃん騒ぎ。帝が用意した手作り料理をたんまり堪能した。俺ら好みの味を熟知していて、さすがだゼ! って思いながら貪ってたら、佐治から後頭部どつかれて「手伝えよ」って怒鳴られちまった。帝は「トラは座っててよぉ」とか頬染めて可愛くいうので、しょうがなくソファーに座った。
結局、帝以外は酒を飲んで騒ぎまくった。
帝はお酒を飲むと淫乱ちゃんになってしまうので(帝の粗相は俺以外の前ではできるだけ晒すわけにはいかない。なんといってもこの子は可愛いのだ。どんな野郎が狙っているか。佐治なんて下半身丸出し男だから得に、だめだ。乱交なんて、帝と付き合う前は柴田とか誘って五人くらいで戯れてたが、あの子の肌を汚して良いのは俺だけなので、無理だ。滅多なことがなければ実行しねぇよ。

そんなわけで、12月24日はあっという間に過ぎた。
今は帝と二人っきりなわけだ。朝から帝の手によって綺麗に掃除されたリビングは、昨夜の面影を残しておらず、今日を過ぎれば閉まってしまう、クリスマスツリーが点灯していた。あの子が包丁でチョコレートを刻む音が聞こえてくる。今日は12月25日。ゆっくり過ごす恋人たちの日だ。どこかへ出かけるか? と事前に聞いておいたが「うんうん、ゆっくりしたいなぁ」と言った。口には出さないが、昨夜での騒ぎを想定し、俺を昼過ぎまで寝かす配慮だということは、すぐにわかった。なんて良い子なんだ。クソッ。良い子には、サンタからのプレゼントを贈るべきだよなぁ。あーーけど、なにが良いんだ。指輪は昨日買ってあったのを渡したし(泣いて喜んでいた。あの子のうれし涙はこの世に存在する森羅万象の中でも一頭に美しい。俺はこんなにきれいな涙を見たことがない)なにが良いのやら。もっと早くに気づいておけばよかったぜ。クソが。


「帝」

気づかれないように近づく、背後から抱きつく。チョコレートの咽つく香りが鼻腔をかすった。

「と、トラ! 今は、包丁使ってるから危ないよ」
「あ、そうだな。ワリィ」
「うん、トラに怪我がないなら良いんだ。あ、なにか用かな? ごめんね、ケーキならもうちょっと待っててね」
「おお」

おお、じゃねぇよ。自分で自分にツッコミを入れながら耐える。

「なぁ、帝。セックスするか」
「へ?」

一番帝が喜ぶことで、俺が今すぐ用意してやることが出来るのってそれくれぇだろうが。間違ってるのかよ。唖然とした顔が間抜けで可愛かったので、噛むようにキスしてやった。この子は多少強引なキスの方が甘く蕩けるくらい優しいキスより興奮する傾向がある。

「んっぁ、トラぁ」
「ダメか?」
「だ、だめじゃないけどぉ。あ、あの、ケーキ作ってる最中だから」

目配せし作業工程の様子を見せつけられる。キッチンの上には、氷水につけた生クリームが置かれてある。適温を保つために、真面目なこの子は体温計をさしてあって、可愛い。生地は焼けてるみてぇだな。今、冷蔵庫にポリ袋ごと入ってるはずだ。んで、このホワイトチョコレートが手前にあって刻まれている最中。イチゴはすでに洗って、笊の中ねェ。
へぇ、イイんじゃねぇか?

「帝、お前がケーキになれよ。なぁ。俺はそれで嬉しいぜ」

告げるとこの子が否定できないと知っていて述べた。俺がセックスしたくなってきちまった。仕方ねぇだろうが。まだまだ若いのだ。若さゆえの暴走ってことだな。
案の定、帝は真っ赤になり、包丁を洗い場へ置いた。許可をとれたものと見なし、再び、濃厚な口づけをする。

「んっ……ぁあ」
 
ぐちゅぐちゅと唾液が絡まる音が聞こえる。飲みきれなかった唾液が帝の顎を伝い、酸欠寸前の顔は真っ赤だ。
蕩け、折れてしまったこの子を優しく抱きかかえ、床に寝かす。エプロン着衣ってのも、可愛くて悶えるが、めんどくせぇし、全部裸にする。服をひん剥くと、生まれたままの帝が姿を現した。淫乱なこの子は、想像しただけで、なのか、それとも先ほどのキスでか、わからねぇが、ペニスをゆるく勃起している。自制心がない子だ。

無駄に長い手を伸ばして、ボールを掴む。氷水が冷たさを与えるが気にすることなく生クリームが入ったボールを手にとる。指先で、生クリームを掬うと帝へ食べさした。

「食え」
「は、はい」

舌を伸ばしおそるおそる舐めていく。震える身体を酷使しながら、舌で指先を包み込むような形で貪欲に。帝は食べる。

「甘いか?」
「あ、甘いです」
「へぇ、俺にも食べさせろよ、なァ」

指先には再び生クリームを乗っけ帝へ差し出す。意味を理解したのだろう。真っ赤に染まりながら、舌を伸ばし、咥内へ含む。先ほどと違うのはけして飲み込まないことだ。
唾液でくちゅくちゅと生クリームを混ぜ合わせながら帝は俺の肩を掴む。
立膝の体制から、俺の唇に自身の唇をあてる。
上唇と下唇の隙間から、舌を伸ばして、自分の唾液と混ぜ合わさった生クリームを食べさせた。

「うっぁ……ふぁ、うあ」
「美味しいぜぇ、帝。お前の唾液と混じってよぉ」
「はぁっぁ、ぁ、もっと、食べてぇ」



強請るこの子の表情は最高である。熟れた頬っぺたをのぞかせながら、双眸にはセックスのことしかねぇ。脳味噌が俺っていう快楽によって縛られていく。
答えてやろうと手のひらを下腹部へ移動させる。勃起したペニスを掴むと、裏筋から睾丸へかけて、全体で扱いてやる。軽く出させてやるか迷ったが、折角の生クリームのむせ返るような甘さが台無しだと、直前の所で止めた。
一度も本来の用途で使用されたことのない、ピンク色のペニスは筋張り、限界だと訴えていた。

「ふぁあ、トラぁん。も、そこ、やめないでぇ」
「ちょっと待ってろよ。なぁ、今日のお前はケーキなんだから」
「ううっつぁあ、ひゃぁ! 冷たいよぉ!」


赤ちゃんのおしめを変える体制に帝をする。ボールから生クリームをすくい、欲しそうにひくついている窄まりに生クリームを潤滑油変わりに指を突っ込む。

「オラ、後ろの穴で食べても美味しいかよ」
「ひゃぁあっつあぁあ! ぁっ、そこ、触っちゃダメだよぉ!」
「ココだろう?」

指一本利用して帝が感じる所を重点的に攻めると、腰を痙攣させる。生クリームを尻に塗りたくられた状態で恍惚な笑みを晒す帝は犯してくれといっているようなものだ。

「ひゃぁぁあっつあ、そこ、だひゃぁあ!」
「こら、美味しいかって聞いてんだろうが。ちゃんと答えろ」
「ひっぁあ、ひゃぁあ、うぁあ!」

尻を軽く叩くと帝はさらに興奮した。ダメな子だ。
連続的に突いてやると、涎を垂らす。

「うっぁ、ひゃぁああ!」
「答えねーの?」
「あ、ひゃぁああ、ああ、お、いひぃ、美味しいよぉ、トラぁ!」

叫ぶ帝に顔がにやける。

「だよなぁ。美味しくないわけがねェよなぁ。だって、テメェはこんなに感じてるんだからよぉ」
「アぁああ! ひゃぁあ、ふぁ、ふああ!」
「ケーキのくせに、ウルセェな」
「あ、ごめ、あ、けど、ひゃぁあ! ひっあ、え!? トラぁ、なに、入れたのぉ?」
「お前があんまりにも喘ぎ声叫ぶから煩くて、お仕置き」

状況が理解できてねぇ帝は、俺が苺を取っていたことに気づかなかったみてぇだな。指を一本入れた状態で、苺を帝の胎内へと押し込んだ。

「ひゃぁああ、っぁ、やだぁ、ひっぁ!」
「なぁ、苺、入れてやったんだけどよォ」
「ぁ、あ? い、いちごぉ?」
「そ、苺。けどさぁ、お前があんまり絞めるものだから、もう、苺潰れてちまったぜ」
「ひゃぁああ、あえ、ごめ、ごめんなさい」
「正しいなぁ。帝、そうだ、謝りなさい」
「うぁああああ、ひゃぁああ!」

耳元で囁きながら追加の苺を投入する。可愛いったらありゃしないこの子は、苺を後孔が食べるたびに嬌声をあげた。
チッと舌打ちをする。
我慢できねぇわ。もうちょっと、焦らせてやりたかったっけど。
自身の一物をズボンの中から取り出し、帝の苺をいっぱい投入された後孔の入り口にあてる。

「や、トラ。それはぁ、苺、抜いてよぉ」
「ダメだろ? 我慢しなさい。それによぉ」
「な、ひゃぁあああぁあああああ!」


帝を劈くと悲鳴のような肉声があがる。俺の肉棒をぶちこんでやった。肉壁が俺を優しく包み込んでいるのに、締め付けによる圧迫感があり、最高に気持ちが良い。アホな女どもとは比べものにならねぇな!

「帝お前のなかにある苺にあたってんだけど」
「あぁあん! ひゃぁあ、っああ!」
「なぁ、これってよぉ。アレだろ。苺ミルクが出来るんじゃねぇ?」

出来たらお前に飲ませてやるよ、と言いながら俺は帝の胎内を味わう。
帝が感じるところも突いてやると、喘ぎ声を上げながら、限界だと訴えた。



「はは、じゃあイくか?」
「ひゃぁぁあっぁああ、イくよぉぉ!!!」

俺の声に反応して帝は射精した。
続いて俺も帝の中で射精する。白濁を胎内に撒き散らし、告げて欲しくなかったであろう言葉をあえていう。


「苺ミルク完成だなぁ。帝」
「うぅっ……ぁ、とらぁ」
「なんだ?」

帝は恥ずかしそうになりながら、呟く。

「僕に、苺ミルクの、まして、ください」


俺が飲めよといおうと思っていたところだ。異論はねェよ。


「イイゼ。ただし、もっと濃いのにしてからな」

と耳元で囁き、第二ラウンドへ突入した。
我慢できるわけがねぇだろうが。


まぁ、翌日。台所の惨状に腰を引きづりながら掃除するという帝を止め、俺が掃除したのは、言うまでもねぇ話だ。
掃除つーより、汚さを誤魔化したってものになったけどな。











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