「ひっひどいっ、ジルっっ」 「酷くないよぉん」 窄まりを強引に開放され、舌をねじ込まれる。充葉は喘ぎ声を叫びながら、ジルに許しを請うが、聞く耳を持たないジルは好き勝手に蹂躙する。 放課後、委員長の雑務を終え、帰宅しようと鞄を肩へかけた時だった。背後からジルが覆いかぶさり、充葉を食らったのは。 教室には二人以外の存在しないといえ、日常を営んでいる場所での行為は羞恥と嫌悪感が湧く。「止めてくれ他の場所、ホテルでも良いから!」と訴えたが、あっさり拒否されてしまった。勿体ないでしょぉ、充葉ぁんと告げたジルはあっさり、充葉の手を頭上で丸め、唇を貪った。 「ネクタイで結んで欲しいのぉ」 「くっ……いやだ、それは止めてくれ」 「ふふ、だったら止めてあげるぅ」 ネクタイで拘束されると、ジルに強姦された時を思い出し、恐怖で身体が痙攣を起こす。今でこそ、セフレという位置に落ち着いているが、初めてジルに襲われた時の畏怖は未だに充葉の身体を蝕んできた。 「充葉ぁんの孔、綺麗だよねぇん」 「くっ、ふっぁ……ひゃう」 舌が後孔に入ってくる。ねちゃねちゃと、生暖かい舌の肉厚が、充葉の膣を和らげた。 出入りする感覚に、背骨から不気味さが伝わってきて、充葉は机にしがみ付く。普段、学業を営む為に使用している、古びた木の香りで充葉は眸を濡らした。 「くっ――ぁ、ジル、それ、やめって」 「なんでぇ、美味しいよぉ、充葉ぁん」 じゅるじゅると唾液を充葉の膣へ注ぎ込む。内壁をジルの長い舌が、這う。軟体動物のように柔軟な動きは、縦横無尽に充葉の中で暴れた。 陰茎とも、指とも違う生暖かさで、弄られて充葉の身体は中途半端な高まりをもった。充葉の陰茎は半勃ちしているが、射精するまでには至っていない。 もどかしい。 曖昧さに歯を噛む。馬鹿にして貰えれば、考えないで済む。薬を注入されているような感覚だ。で、あることを望むのに、ジルは充葉が理性を手放すことを許しはしない。 「ひゃあっ、ふぁっああっ、舌、抜け、よ」 「もぉう、煩いなぁ、充葉はぁん」 ジルは舐めていた舌を抜き出し、代わりに指を入れる。黒針のように長い爪先が充葉の内壁へ入っていく。きゅうと、締め付けようとするが、強引に収縮する襞を押し退けて、入っていく。 「ひぃんっ!」 「これで良いんでしょぉ、充葉ぁん」 充葉の言うことを聞いてあげるなんて、オレはとても良い子だねぇ、と言うように、ジルは充葉の膣をいじくる。 「ひゃっひゃっひゃぁっ!!」 「二本目だよぉ」 机にしがみ付く充葉の耳朶を甘噛みしながら、ジルは囁く。 囁かれた声色は甘ったるく、充葉の脳内を痺れさす。 「ぁっ、ふぁ――ジルぅぅっ」 「声、すっごいよぉん、良いのぉ、充葉ぁん」 「ひっ、あっひゃぁ、だってぇ」 内壁を奔流され、机に指が食い込む。ひぃとまた声を発してしまう。 嬌声を指摘されたが充葉にとって、我慢できるものではなかった。 二人しかいない教室に響き渡る。 もういやだ、止めてくれ、と快楽に溺れながら懇願してしまいたいが、先ほどのようにナニをされるかわからない。 緩やかな火照りはなくなったが、性急に激しい快楽を与えられ、麻薬を注入された。 「ぁあああっぁひゃぁぅうっ、ジル」 「はぁん、充葉ぁん、もう良いかぁなぁん」 なにが良くて、なにがいけないのか、否定する暇もなく、ジルの指が充葉の中から出ていき、肉棒を窄まりにあてられる。メキメキと皮膚が破ける音がして充葉の体内にジルが入り込んできた。 「ふぁん、充葉ぁんはぁ、やっぱりぃ、気持ちいねぇ」 「ひゃぁっっあっあっ、ジルぅ、ジルでいっぱいになっちゃうよぉ」 「ふふふ、オレでいっぱいになってぇん」 「あっぁっあああっひゃわぁん、うぐ、ふぁん、ひゃぁぁん」 肉棒で埋め尽くされた充葉の中をジルは蹂躙する。机にしがみ付く充葉な顎を持ち、こちらへ向かせると、貪るようなキスをする。 「んーっぁっーー」 呼吸困難に陥りそうだ! と充葉は脳内で罵倒を飛ばした。ジルはそんなこと知るよしもなく、咥内を侵略していく。 ぐちゅぐちゃと、唾液を交換し終えたあと、満足した、ジルは充葉から、口を離した。 「ひゃぁっああっ、ジル、もっとゆっくりしてぇ、ひゃあぁ」 今までジルの咥内で籠もっていた言葉が開放され、教室に響く。 「だぁめぇん。それだったらオレがぁ、楽しくないでしょぉん」 うふふと自分勝手な暴言を吐き出したあと、腰を動かす早さは待つ。肌と肌がぶつかり合い、充葉は前立腺を抉られるたびに、嬌声を発した。 「ひゃぁぁっあっあっ、ジルぅぅ、いくぅぅ」 「んふっ、オレもだよぉん」 ジルの調教により、陰茎を触らずとも達する身体に改造されてしまった充葉は、射精する。 学業を営む机に精液が飛び散る。白濁が机の鉄棒をたらりと落ちた。 「充葉ぁん、とっても可愛かったよぉん」 充葉の体内に射精したジルは精液をまとわりつかせた、肉棒を取出し、力なく、俯いている充葉の肩を触った。 「可愛くなんかないよ、僕なんかはね」 「可愛いよぉ、充葉ぁんは」 どこがだと充葉は毒づく。細く釣り上がった眸に小さい鼻。おまけみたいな口。ジルのようにすべてが整った人間から言われると嫌味にしか聞こえない。 それでも充葉はくたびれた身体で、見えないように、微笑んだ。 「ジル、お前が片付けろよ」 「えぇん、酷いぃ充葉ぁん」 「酷くない」 |