授業中にぶるぶると震えた携帯を開けば、まさくんからメールが届いていた。ちょっとどきどきしながら昨日作ったばかりのまさくんフォルダを開けば、未読メールが自動的に開く。


From.まさくん
Sub.
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I love you.



お、思わず携帯をおっことしてしまいそうになった。たった一文だけど、絵文字もなにもないけど、ハートマークなんかもついてないけど!ここまで甘くて恥ずかしいメールをもらったのは初めてだ。赤くなる頬をおさえてなんて返したらいいのか、悩みに悩んでいたらいつの間にか授業は終わっちゃってて、前の席のさっくんがくるりと振り返って、名前ちゃんどうしたの?なんて首を傾げてる。さっけくうううん…と泣きつけば、よしよしと頭を撫でてくれるやさしいさっけくん。かくかくしかじか事情を話せば、にっこり笑顔でそのままそっくり返せばいいんだよ!と言われた。さっくんは名前の携帯をかちかちと弄って、新規の返信ページを差し出す。自分のありのままの気持ちを送ってご覧、と言われて、すっごい恥ずかしかったけど、ぽちぽちと一文字ずつ心を込めて打った。


To.まさくん
Sub.
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まさくん、だいすき。



本当はデコメとかしようかと迷ったんだけど、まさくんみたいに敢えてなにもくっつけないで返信してみた。名前にしてはとってもめずらしんです、こういうメール。お返事くるのかなってどきどきしてたら、1分くらいしてぶるぶると机の上の携帯が震えた。慌てて開いてみたら、まさくんからの返信!どきどきしながらメールを開けば、


From.まさくん
Sub.
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やべえ、今すぐキスしたい。



…次の授業、ちゃんと受けられる自信がないよ、まさくん。



110910